この間、ウォーレン・バフェットとビル・ゲイツが
ハーバード大学の学生と語り合う、という映像を
YouTubeで見ました。だいぶ前の映像ですけどね(笑)。

その中で、ビル・ゲイツが語ったバフェットの習慣で、
印象に残ったものの1つを書きます。

断る

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■ウォーレン・バフェットの手帳は、真っ白だった

ある日ビル・ゲイツがバフェットの自宅に行く約束を
する時、「OK、いつがいい?」と彼が手帳を開いたそうです。

その手帳が真っ白だった(つまり予定が一切なかった)
ことに、ビル・ゲイツは驚いたそうです。

確かに彼は絵に描いたような長期投資家なので、株の
値動きにジタバタすることはありません。

一度投資したら、あとは数年から数十年待ち続けるだけです。
しかし、それにしてもあれだけの地位にあればたくさんの
誘いもかかるだろうし、実際投資家として貴重な情報を
得るために、経営者と会ったりする時間も必要でしょう。

でも、バフェットは敢えてそういう予定をほとんど入れて
いなかったんですね。

そして、ビル・ゲイツのような世界でもっとも多忙な
人間と会う時、彼に予定を合わせたわけです

(ビル・ゲイツのスケジュールといったら、間違いなく
世界でもっとも過密ですからね)。


■「上手な断り方を学びなさい」

その時ビル・ゲイツが「余計な用事は入れないように
しているんですね」とバフェットに言ったら、バフェットは
「上手な断り方を学びなさい」とアドバイスをしたそうです。

つまり、バフェットのもとにはやっぱりたくさんの誘いが
来ていたわけです。それをうまく断って、真っ白な予定表を
実現していたわけですね。

必ずしも誘いを断ればいいというわけではないと思います。
バフェットのような実力者でもないのに、断る力ばかり磨く
というのは、少し勘違いしているかも知れません。

ただ、「余計な用事を入れない」というのはやはり大事だと
思います。

一番大事なスケジュールを入れやすくするというためにも
大事ですが、それより何より、集中力をキープするために
大事でしょう。

一つ一つの用事は小さなものでも、集中力は必ず
奪われています。1つの作業をした後別の作業に移る時、
また一から集中力を高めていかなくてはいけません。

そのようなロスを出さないためにも、バフェットのような
「断る力」を磨くのが大事だと思います。