人通りの多い街を歩いていて私が最近よく思うのは
「舌打ちをする男性の多さ」です。

「お前が舌打ちされてるだけじゃね?」
と思われるかも知れませんが、たぶん違います(笑)。
ここではそれについて思ったことを書きます。

舌打ち

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■自分の体の動きを制御する能力がない

たとえば認知症のお年寄りは「あーあー」と
いつも言葉を発しています。

あれはなぜかというと「自分の体の動きを制御する」
という能力が衰えているからです。

舌打ち2
この「制御する」力というのは、
「動く力」と同じように重要であり、
鍛えるのが難しいものなのです。

試しにカフェのカウンターでドリンクを注文した後、
セレブの人みたいにじっとしていてみてください。
多分無理です。少なくとも私は無理です(笑)。

一応じっとはできるのですが、
無理のあるやり方というか、「普通にじっと」できないのです。

セレブな人の場合、
「普通にしていてもゆったりしている」のですが、
そういう領域に達するには高い能力が必要なのです。

ほとんど神経を使わなくても、自分の動きを制御できる、
という状態になる必要があるんですね。

マラソン選手が「ちょっと走っても、一般人の全力ダッシュ」
というようなのと似ています。

舌打ち3
■制御する力がないから、舌打ちをしてしまう

舌打ちをする男性たちは、イライラしているケースも
あるのかも知れませんが、私が見る限り、
少なくともお年寄り(or ある程度年配の方)の場合、
どうもイライラしているようには見えないのです。

イライラしている人もいますが、
振り返って表情を見たら
「別に普通だな」ということも結構多かったのです。

ということは、この方たちの場合はやはり
「動きを制御できない」ということなのでしょう。

舌打ち4
ボイスパーカッションの気持ちよさとも重なるのでしょうが、
舌打ちは結構気持ちいいです(笑)。

なので、舌の動きが舌打ちの状態になりそうになった時、
自然とそのままやりたくなる気持ちはよくわかります。

しかし、舌打ち=失礼という文化が人間界にある以上、
それは人がいる場所では抑える必要があるんですね。

その制御の能力が衰えているということは、
その他の能力もやはり衰えているということです。

私にもそういう悪い癖がないか、
最近自分の行動を「お行儀よく」チェックしています(笑)。