・多くの人は、望んでいるようで望んでいない

実は、稲盛氏も「多くの人は望んでいるようで望んでいない」
ということに、すでに気付き始めていたのです。

望む

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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そして、松下幸之助がこのセリフを口にしたことで、
「やっぱりそうなのだ」と確信を持ったんですね。

たとえば、私達は生きている限り絶対に食事をしますし、睡眠を取ります。
どんな状況でも絶対にやります。

戦争などの極限状態になれば、盗みをしたり、
最悪の場合人を殺したり、死体の人肉を食べてでも、
食にありつこうとするでしょう。

それは「望んでいる」からです。
「食べること」のように、人間が本当に望むことであれば、
人間は「死体の肉を食らってでも」それを実現するのです。


・あなたの「目標」は、死体を食らってでも達成したいものか?

私達はよく「40才までに絶対に○○をする」という目標を立てます。
私もよくやりますが、これほど軽い言葉もありません。

そもそも「絶対に」という言葉の意味を、
私も含めてどれだけの人が理解しているでしょうか。

先ほど書いたように、私達は「絶対に」食事をします
つまり「絶対」というのは、この「食事レベル」のことを指します。

ということは、私達が「この目標は絶対に達成する」と宣言する場合、
「死体の肉を食らってでも」というレベルでないといけないのです。

そうでなくても達成できることはあるでしょうが、
それは「たまたま成功した」だけかも知れません。
成功率60%のうちの60%に、運良く入れただけかも知れないのです。

これに対して「成功率100%」「達成率100%」というのは、
「死体の肉を食らってでもそれをやる」というレベルになって、
初めて到達する領域なのです。

つまり「それをやらないと死ぬ」という領域です。
背水の陣ということですが、
「達成率100%」は、こういう領域にしか存在しないんですね。

安全域にいながら「達成率100%」の強い自分になろうとしても、
それは虫がいい話なのです。