■LABプロファイルを、コピーライティングに応用する
 
NLPの手法の一つであるLABプロファイルは、
「人の思考パターンを分類する」
「そのパターンに最適な対応をする」
という手法です。
 
分類の仕方はいろいろありますが、
たとえばコピーライティングで役立つ分類の仕方に、
下のものがあります。

LABプロ
 
 
■重視する型は?→「同一性、進展、相違、進展相違」
 
これは、人が商品などを見た時、
何を重視するか、という4つの分類です。
 
1.同一性…今までと同じかどうか
2.進展…進化しているかどうか
3.相違…変わっているかどうか
4.進展相違…進化しつつ、変わっているかどうか
 
たとえばUSBのフラッシュメモリーだと、
下のようになります。
 
1.同一性…今までとまったく同じ
2.進展…メモリが2倍になった
3.相違…クラウドで記録できる
4.進展相違…クラウドで記録でき、メモリも2倍になった
 
…という感じです。
 
自分がターゲットとするお客さんの層が、
このどれに当てはまるかで、
訴える内容は変わってくるんですね。
 
 
■それぞれのタイプに、どのように訴えるか?
 
 
1.同一性…「変わらない、伝統の味」
 
これはフラッシュメモリではまったく使えませんが、
お漬物とか伝統工芸とか、そういう
「いつの時代も変わらない」が美徳とされる世界では、
有効な売りポイントです。
 
 
2.進展…「メモリが2倍!しかも値段は同じ!」
 
これも町中でよく見かけるフレーズですね。
特にパソコン系の進化はすごいので、
こういう「進展」はあちこちにあります。
 
 
3.相違…「iPhoneが、携帯の常識を覆す」
 
iPhoneはこんな宣伝をしていませんが、
わかりやすくあえてこうしました。
 
「あなたが今見ている製品は、
 業界の常識を覆すような、クールなアイテムですよ」
 
というメッセージを発するわけです。
 
「あなたは、メモリ2倍とか、半額とか、
 そんなどうでもいい機能性に
 踊らされる人じゃないでしょう?」
 
という、一種の自尊心をくすぐるコピーです。
 
 
4.進展相違…「1万曲を、ポケットに」
 
これはiPodが登場した時のフレーズですが、
これはまさに「進展相違」です。
 
まず「MDが消滅した」というのが、
従来まったくない仕組みなので「相違」です。
 
そして、曲数でもMDなど比べ物にならないくらい、
多くなった。これは「進展」です。
 
これはビジネスとしても理想的であり、
コピーを書く時も一番やりがいがあります。
 
「実際にすごいもの」の宣伝を考える時は、
自然と浮かぶコピーもすごくなるからです。
 
 
…という風に、ターゲットがプロファイリングの
どの分類を特に重視するかを考え、
それに合わせたコピーを書けば、
ネットビジネスの成果もさらに高まるでしょう。