■クライテリアとは?
 
単語の意味は「価値基準」です。
NLPの手法として呼ぶ場合、
「その価値基準を測定する手法」です。
 
人間の価値基準を知るには、適切な質問があります。
それを一通りすることで、
「より効率的に、相手の価値基準を測ることができる」
というのがNLPのクライテリアです。

クライテリア
 
クライテリアで使うかどうかは、
そのNLPのトレーナーさんの方針によりますが、
たとえば下なども、価値基準を測る有名な質問です。
 
「今日が人生最後の日だったら、何をするか」
「あなたが無人島に持っていく物は何か」
「あなたの人生で、一番大切な人は誰か」
 
…などなど。
これらを見ると、別にクライテリアは特別な手法ではなく、
少なくとも自分相手なら、多くの人が
無意識のうちにやっている、ということがわかるでしょう。
 
 
■クライテリアで人を育てる
 
ネットビジネスの場合、ある程度実績がつくと、
生徒さんを育てるということが必要になります。
 
その時、その方の価値観や目指すゴールをしっかり知れば、
より適切なアドバイスができます。
 
そのためにも、クライテリアが役立つわけですね。
 
 
■クライテリアだけでなく、総合的に人格を磨くことが必要
 
NLPに懐疑的な人は、
「そもそも、人間の本性が、用意された質問だけで
 わかるわけないだろ」
という理由で批判されることが多いです。
 
もちろん、これはその通りです。
私も、NLPの技術だけで、相手の「本当の願い」まで
引き出せるとは思っていません。
 
そういう相手の本音を引き出すというのは、
たとえばジョブズなどが得意としたことですが、
要は「相手の心に火をつける」ということなのです。
 
本人ですら気づいていない、
あるいはずっと押さえつけてきた
「本当の望み」にまで火をつける。
それが本当の「相手の価値基準を知る」ということでしょう。
 
それは確かに、NLPの技術だけで
できることではありません。
総合的に人格を磨くことが必要です。
 
 
■NLPはただの道具で、人生経験を別に積む必要がある
 
たとえばジョブズが何でこういうことができたかというと、
彼は「とにかく熱く生きていた」からです。
 
大きな挫折も成功も両方していた。
喜びも悲しみも、人の何倍も経験してきた。
だからこそ、小手先のテクニックなど無しでも、
相手の価値基準を引き出し、火をつけることができたのです。
 
つまり、クライテリアに限らず、
NLPというのは「あくまで道具の一つ」
「きっかけの一つ」ということです。
 
これを生かして「本物のビジネス」をしたかったら、
「あなたの人間自身を、本物にする」しかないのです。
それが一番幸せであり、エキサイティングなのです。