お金持ちは汚いと思っている日本人は多いですが、
実はこれこそがお金持ちによってなされた洗脳である、
ということはあまり知られていません。

お金持ちが何でこんな洗脳を大衆に施したのか
(あくまで一つの説ですが)その理由を説明します。

金持ち

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■まず、誰がしたのか?

これは明治時代に新しく公務員になった人々です。
幕府ではなく政府が権力を握るようになったら、
それまでの武士にあたる人々が「公務員」になるわけです。

現在の公務員は安定しているという以外には
特に金銭的メリットはない職業ですが、当時は
国の行末を牛耳ることができる、かなりの
特権階級だったんですね。

(もちろん、上の方に
限っての話ですし、現代日本も昔はそのように
官僚が強かった時代もあったのですが)。

そして、特権を握った公務員たちはこう考えたわけです。
「この地位を失いたくない」と。

別に汚い話ではありません。古今東西どこでもある話です。
権力や富を握った人間の考える事は、何時の時代も
同じなのです。

彼らは間違っても、教科書に書かれているように
「さあ日本の夜明けだ!いい国を作ろう!」など
ということは考えていなかったのですね。

もちろん考えていた人もたくさんいたでしょう。
しかし、そうでない人もそれなりの数いたわけです。

そうしたダークサイドの人々が何を考えたかというと、
「庶民がこの地位を脅かさないようにしよう」
ということでした。


■だから、お金持ちを嫌う教育を施した

そういう理由で、明治以降の学校の教科書では
さりげなく「清貧」が強調されたわけです。

声を大にして「お金持ちは悪だ。だからみんな、
お金持ちにならないようにしよう」などとは
言いませんでしたが、「いじわるな地主に
いじめられながらも愛を貫く家族」などの描写を
することで、無意識のうちに「清貧=正義、金銭的
成功=悪」という意識を植えつけたわけです。

その洗脳をされた世代が子供を育て、そのまた
子供を育て…というようにして育ったのが
我々の親、祖父母の世代です。

なので、わたしたちが無意識のうちに「お金持ち=悪」と
考えてしまうのは仕方ないことなんですね。
100年以上をかけて施された国家的洗脳なわけです。

…ということはあくまで一つの説に過ぎません。
とりあえず明治時代に福沢諭吉などはこう主張していました。

(彼の「学問のすすめ」というのはそういう過激な
内容なんですね。知っている人も多いかと思いますが)


本当かどうかはさておき、「お金持ちは汚い」などの
自分の思い込みについて「本当にそれを自分の頭で
考えたか?」という疑いを持つことはとても大事です。

私たちは、驚くほど人に、
メディアに洗脳されているものなのです。