コピーライティングでは、あえてその商品やサービスの
デメリットも書くというのが重要です。

ここではそれについて詳しく書きます。

デメリット

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■完璧な商品などあるわけがない

まず当然のことですが、世の中に完璧な商品はありません。
完璧なクオリティの商品はそれだけで値段が高くなりますから、
それが立派なデメリットとなります。

やすければデメリットの固まりとなるのも、
言うまでもないことです。

お得感
なので、安くて質も最高などという完璧な商品はあるわけがなく、
どんな商品でも何かしらのデメリットは抱えているわけです。

セールスではそれを正直に明かした方がいい場面と、
明かさない方がいい場面があります。

明かした方がいいのはどういうケースか説明します。


■人によっては、それをデメリットと感じない場合

たとえば「この扇風機はおやすみタイマーがありません」
というデメリットがあったとします。

扇風機
これを聞いて、毎日おやすみタイマーを使う人は、
「まじかよ。使えねー」と思うかも知れません。

しかし、別におやすみタイマーなど一切使わない、
という人も世の中には多くいるでしょう。
その人たちにとっては、これは別にデメリットでも
何でもないわけです。

なので、こういうデメリットは積極的に明かしていいんですね。
明かしたところで失うお客さんはほんの少しですし、
「代わりにその分安いんです」と言ったら、
それで逆に多くのお客さんを引きつけることができます。

安さというのは、万人にとってメリットがあるものですから。


■無印良品がヒットした理由も同じ

無印良品
無印良品が日本に定着してからもう数十年たちますが、
登場した当初はこんなキャッチフレーズを掲げていました。

「わけあって、安い」

今の日本の「わけありセール品」の先駆けとも言えるものですが、
この「わけあって」のおかげで、消費者が安心したんですね。

ただ安いだけだと「何か裏がある」と警戒してしまいますが、
理由があって、それがしっかり公開されていて、
なるほどと思える理由だったら、その安さについても
むしろ安心感を持ってもらえるわけです。

お買い得感すら感じてもらえるわけですね。

デメリットをあえて明かすというのは、
この「わけあって」の「わけ」を明かすということです。

なので、セールスの世界では有効なテクニックの一つなんですね。