■とにかく量をこなすということも大事
実は、
文章を書くという作業は半分は「運動」です。
ペンを握る指の運動か、パソコンでタイピングをする運動ですね。
ネットビジネスの場合は、もっぱら
タイピングです。
音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く
タイピングが得意なのとそうでないのとでは、
速度はもちろん、文章の質にも大きな違いが生まれます。
理由は、タイピングが得意な人は、
タイピングについて一切神経を使う必要がないので、
打っている間ずっと文章のことだけを考えていられるからです。
これについては私の友人に達人がいるのですが、
彼は画面を見なくても今変換がどうなっているかわかる、
というくらいのレベルなので、画面を凝視したりせず、
きわめてリラックスした状態でキーを叩けるのです。
リラックスしているので、文章を考えることに専念できます。
これがタイピングが苦手な人だと、打つ度に、
「あ、間違えた」
「トゥっていう音はどう出すんだ?」
などと立ち止まってしまい、
文章のリズムが非常に悪くなります。
なので、
タイピングの能力も文章力のうちなんですね。
文章をうまくするというと何をしたらいいかわからないかも知れませんが、
タイピングの技術を磨く、というならわかりやすいでしょう。
もちろん、別にタイピングの練習をしなくてもいいです。
文章を書きまくっていれば、それがタイピングの練習にもなります。
多少レベルの低い文章であっても、毎日休まずに書いているうちに、
タイピングがうまくなり、文章を考えることに専念できるようになり、
いつの間にか文章力が上がっていた、ということは
よくあることでしょう。
こういう運動的な理由からも、
「数をこなす」ということは重要なのです。
「数をこなしているうちに質もついてくる」というのは、
職人の世界でよく言われることです。
それは文章でもまったく同じなんですね。
手を止めながら完璧な文章を書くことを考えるより、
まずは止まらずに、思ったことをどんどん書き連ねる、
というスピード重視の方がいいことも多いのです。
「下手の考え休むに似たり」ということわざもありますが、
これまで文章を書いた経験がほとんどない人が、
あれこれ言葉をいじくって名文を書くなど、
できるわけがないのです。
そういう人は、
とりあえず書くべき内容だけをひたすら書き、
細かいテクニックは全部忘れてもいいのです。
それより、これまでの人生の中で、
何かしら人のプラスになるものがあるでしょうから、
それを惜しみなく公開する、ということを考えた方が、
人にとって価値のある文章を書くことができるんですね。
…というわけで、私は迷わずどんどん文章を書いていきますし、
教え子さんなどにも
「まずはたくさん書く」ということを
おすすめしたいと思います。
圧倒的な量をこなした後に、圧倒的なクオリティがある、
ということを、ぜひ意識していただけたらと思います。