■人間は所詮動物である、ということを忘れない

「人間は所詮動物である」というのは、私にとってとても大事な哲学です。
(誰にとっても大事だと思います。人に強制するのは嫌なので、
 ここではあえて「私にとって」と書きましたが)

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音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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しょせん動物である以上、ある程度栄養を摂らなくてはいけないし、
睡眠も取らないといけないし、性欲などもある
わけです。

また、ここまで書いてきたように、
どれだけ「よりよく生きたい」という気持ちがあったとしても、
同時に「今日死ななければいい」という動物の心理も、
必ずどこかで生きているわけです。

その心理の度合いがどれだけ強いかは人によって千差万別です。
しかし、誰でも「ある程度はある」ということを意識すべきでしょう。


■動物の本能からどう逃れるか?

大抵の人は、この本能から逃れる方法を「理性」に求めるでしょう。
「こういう心理は動物の本能だ。僕はそんなものは無視するぞ」と。

しかし、それで無視できるなら、それは本能とは言わないのです。
本能というのはまるで亡霊のように、絶対に消え去ることなくつきまとう
ものです。

だからこそ、多くの人が「わかっていても失敗してしまう」し、
「人類の歴史は、同じ失敗を繰り返す」となるわけです。

なので、本能に対抗するには理性ではダメなのです。
「本能には本能で対抗する」のが一番なんですね。

その一つが先に書いたような「自分を死地に置く」ということです。
一度自分の体を死地に置いたら、本能が考える事は、
「ヤバイ、ここから脱出しなきゃ」ということです。

そこから脱出するために毎月100万稼ぐことが必要なら、
本能が勝手に100万を稼ぐでしょう。

それと引き換えに健康や友情、自由な時間など、
何かを失うかも知れませんが、それでも本能が自動的にやってくれる
でしょう。

「本能で本能を迎え撃つ」というのはこういうことです。
「毒をもって毒を制す」のようなものですね。