■利益によって繋がるのも、また友情である

こうして雑談などの関わりを否定していると、
私が仕事ばかりを重視して、友情を否定しているように
聞こえるかも知れません。

利益

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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もちろん、私も友情は重視しています
普通に友達と遊んだり話したりすることもありますし、
要はオンオフの切り替えをはっきりしているということです。

(私もできていない部分もありますが。笑)

そのように普通の友達づきあいも大事にしていますが、
私は最近、利益によって繋がるのもまた友情である、と思っています。


・ジョブズの人生から学ぶこと

たとえばジョブズはアップルをクビになりました。
その後、アップルは業績が傾いて
「復活するにはジョブズが必要」ということで、
手のひらを返してジョブズを呼び戻したわけです。

ここに友情があるかといったら、
日本人が日常生活で使っているような「友情」はあまりないでしょう。

アップル社のメンバーはジョブズが好きだったわけではないのです。
むしろ嫌いだったから追い出したのです。
でも、利益のために呼び戻すしかないので、呼び戻したということです。

そして、ジョブズは見事にiPhone、iPadなどの発明で、
アップルを復活させます。

彼らは、「利益」のために再度つながり、再度ドラマを生み出したわけです。

これは友情ではないのでしょうか。
私は立派な友情だと思います。

というより、こちらの方が本物の友情だと思います。
かつて追い出した人間に対して、利益のために素直に
頭を下げるのも友情
ですし、

それに対して言葉や気持ちでなく「結果」で答えて見せる、
これも友情だと思います。

私が思うに、人間の本物の友情というのは、
ギリギリの場面にこそあるものではないでしょうか。

プライベートでの長い付き合いというのも、
たとえば「昔野球部で一緒に苦しい練習をした」とか、
ギリギリの場面を一緒に超えてきた関係ほど、長く続く気がします。

そして、人間がどういう場面でそのギリギリを体験できるかといったら、
やはり仕事はその際たるものの一つだと思うんですね。

そして、仕事のゴールは大抵利益を出すことですから、
その利益に向かって誰かと協力する、そこでベストの仕事をする、
言うべきこと、交渉すべきことはお互いはっきりと言う、
これだって立派な友情だと私は思います。


■まとめ ~コミュニケーションの奥義とは、よりよく生きること~

このように「友情の定義」まで話が発展しましたが、
要するにコミュニケーションの奥義というのは「よりよく生きる」
ということなのです。

それさえしていれば、後のノウハウは全部勝手についてくる、
というくらい、これが一番大事だと思います。

もちろん、具体的なノウハウも大事です。
なので私も「ゆっくり話す」「体調を整える」「知識を蓄える」
「知識を返し技、連想ゲームとして使う」
という風に、
いろいろ書いてきました。

しかし、これもあえて書くならということで、
よりよく生きようという意識の強い人は、
こういうことは自然とやっているものです。

私の記事は大抵こういう「本質的な所」に着陸してしまうのですが、
これは大雑把な話に逃げているわけではありません(笑)。

最後のところは、やっぱりそういう本質に帰るのです。
もちろん、具体的なノウハウなどを一切語れない人が、
そういうマインド論だけ語るのは逃げだと思います。

なので私はこれからも具体的なノウハウをいろいろ発信していきますが、
私のサイト、メルマガ読者さんには、
常にこういう本質を忘れないでいていただきたい、と思っています。