■こういう新しいビジネスは、むしろ教材を作る方が稼げる

これはLINEに限らず、ネットビジネス全般に言えることですが、
こういう真新しい手法は、
むしろ教材と作る人、売る人の方が稼げるものです。

これは、ビジネスの世界では
「ショベルビジネス」と呼ばれるものです。

ゴールドラッシュで金を掘りにきた人たちに対して、
ショベルを売るビジネスということですね。

ゴールドラッシュで稼いだ人は、実はほとんどいないのです。
最初に金を発見した人は稼いだでしょうが、
それはごく数人で、後から乗り込んだ人々は
まったく稼げていないのです。

で、稼いだのは誰かというと、
彼らにショベルを売った人々なんですね。

これはビジネスの世界では極めて有名な話です。
(これを知らずにビジネスをしている人は、
 自分が知らず知らずのうちにショベルを買わされていることがあるので、
 くれぐれも注意しましょう)


■ビジネスは「何かの亡者」を相手にするのが基本

ビジネスは綺麗ごとだけでは回りません。
ビジネスというのは、基本的に「何かの亡者」を相手にして、
その人たちから荒稼ぎするものです。

たとえばAKB48ビジネスの場合は、
「アイドルの亡者」を相手にして稼いでいるわけです。

一人で数百枚のCDを買って、ゴミに捨てたり、
中古屋に売ったりするのは、どう見ても「亡者」ですよね。
(別に否定するわけではなく、彼らはむしろ
 亡者と呼ばれることを勲章だと思っているでしょうし)

DeNAグリーが急成長したのも同じです。
彼らは「コンプガチャ」亡者を相手にして稼いだわけです。

今でこそDeNAはいろいろな方向にビジネスを広げて
クリーンなイメージになっていますが、
一時期コンプガチャで子供が親のクレジットカードを使って
数十万のアイテムを買い込むなど、社会問題にもなりました。

勘違いしないでいただきたいですが、
私はDeNAの南場社長を尊敬していますし、
ネットビジネスをやっている人間として、
理想的な企業の一つだと思っています。

しかし、儲けるためには「何かの亡者を相手にする」ということが
必要で、DeNAもそれをやっていたのは確かです。
ビジネスは綺麗ごとだけではやっていけないのです。