与沢翼さんは意外というと失礼ですが、かなり中国古典を
勉強しています。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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アンチの人たちにとっては、スパムメールばかり送っている
というイメージがあるかも知れませんが、
元々は学生時代からアパレル会社の社長として活躍していた人で、
立派に経営者としての教養を持っているのです。
与沢翼さんは動画の中で孫氏の兵法などについても語っています。
孫子の兵法は多くの経営者が現代でも参考にしている
というものであり、おそらく与沢翼さんもここから
いろいろ学んでいるのだとは思います。
ただ、戦術的な部分しか学んでいないという気が
しないでもありません。
戦術というのが戦場での指揮のことであり、いわば「現場」の
ノウハウです。
それに対して戦略というのは、「長期的に国をどうするか」
という方針のことであり、いわば「政治」のノウハウです。
実は孫子の兵法はこの「戦略」の方を重視しており、
「できるだけ戦わないこと」というのを理想としています。
戦わずに外交によって相手を服従させることが出来たら、
あるいは同盟を結ぶことができたらそれが理想、というわけです。
この点、与沢翼さんがどこまで孫子の兵法を実践できているの
だろうか、ということは考えます。
彼の場合「できるだけ戦わない」という部分が「できるだけ
自分は働かない」という風になっているのではないかと思います。
(実際には、その仕組みづくりのためには彼は
奮闘しているわけですが)
孫子の兵法の戦わないの根本にあるのは「敵を作らない」
ということなのですが、このあたり、与沢翼さんは
どうなのだろうと思います。