戦国武将が茶道を愛したというのは皆さんもよく
知っているでしょう。去年は「利休にたずねよ」という
作品も大ヒットしましたね。
この記事では、彼らが茶道を愛した理由と、それを現代の
ビジネスにつなげることについて考えます。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■なぜ戦国武将は茶道を愛したのか?
これは「接待のため」とか「茶人や商人から情報を得る
ため」というのもあったのですが、「品格を身につける
ため」というのもありました。
戦国大名にとって京都を制圧して天下に号令をかける
というのは、絶対に欠かせないことでしたが、ほとんどの
戦国大名は、京都の貴族からしたら「田舎者」なのです。
なので、彼らになめられないように洗練された振る舞いを
身につける必要があったんですね。
織田信長が明智光秀を重用したのもそれが理由です。光秀は
織田の家来にしては珍しく名門の出身だったので、一番
礼儀作法をわかっていたんですね。
(重用されたにも関わらず裏切ったのは、彼が繊細すぎたとか、
重用されているのに気づいていなかったとか諸説があります)
■現代の茶の湯はカフェにある
茶の湯とか茶道というと、ほとんどの人は「自分には
関係ない」と思うでしょう。
しかし、実は戦国武将にとっての茶の湯は、現代にも脈々と
生きています。カフェでお茶をするのがそれですね。
大事な商談は、会議室ですることもありますが、えてして
料亭とか喫茶店でされることも多いです。
お茶や食事を一緒にしながら語るというのは、お互いの絆を
深くする上でも重要なことなんですね。
特に一般的なビジネスの場合、お茶をしながら話す回数が
一番多いと思いますが、こうしたカフェでの話し合いと
いうのは文字通り「お茶をする=茶道」なのです。
だから、戦国武将がお茶の席で軽んじられないようにマナーを
身につけたのと同様、私たちもカフェでの商談で
軽んじられないよう(というより相手を気持ちよくできるよう)、
立ち居振る舞いを洗練させるということが大事なんですね。
女性の場合割と自然にできている人が多いですが、男性は
まだまだな人が多いです(私もですが。笑)。
デートをする時などプライベートでもかなり役立つスキル
なので、私も少しずつ、こういう場所での振る舞いを
洗練させていこうと思います。