■願望実現のための6ヶ条

『思考は現実化する』の本全体の内容は、
「願望実現のための6ヶ条」という有名な部分に、
すべてが凝縮されています。

願望実現

本の残りの部分は、この6ヶ条の具体例を出したり、
あるいは繰り返し唱えたりする、という感じです。
(なので、この6ヶ条を押さえるだけでもOKです)

6ヶ条を書き出すと、下の通りです。

1.目標を具体的にする
2.差し出す代償を決める
3.達成の期限を決める
4.具体的な計画を立てる
5.紙に書き出す
6.宣言する(声に出す)

…ということです。
現代の自己啓発の本では、すべて当たり前の内容ですが、
これらを最初に提唱したのは『思考は現実化する』だと
言ってもいいでしょう。

(他の本もあったとは思いますが、
 世界的な知名度が桁違いなので)

具体化

■ナポレオン・ヒルは、とにかく「具体化」を要求する

この6ヶ条のうち、1~4はすべて「具体化」を求めるものです。
「差し出す代償」も「達成の期限」も、
すべて「目標を具体的にする」の、より細かい版ですよね。

(極端な話、1~4はすべて「1」にまとめてもいいのです)

そのくらい、ナポレオン・ヒルは「目標の具体化」を
要求しているのです。
なぜ具体化がそこまで必要なのでしょうか。


■人間はイメージしたことを達成するが…

多くの心理学の実験で、人間はイメージしたことを達成する、
ということは確かめられています。

悪い方にも達成してしまいます。
たとえば「音程を外してはいけない」と思うと、
逆に外しやすくなる、など。

このように「イメージすると達成する」わけですが、
多くの人は、その「イメージ」ができていないのです。

しているつもりになっているだけなのです。

イメージ

■イメージとは「映像化する」ことである

そもそもイメージは英語で「映像、画像」のことです。
ネットビジネスをやっていれば、サイト制作などで
「img」というフォルダに画像を入れるので、
よくわかってますよね?(笑)

まさにこの言葉の通りで、イメージするということは、
「まるでもう達成して、肉眼で見たかのように」
リアルに想像する必要があるのです。

つまり、私たちが目標を達成できないのは、
「意思が弱いから」とか「才能がないから」ではなく、
この「リアルな映像が浮かばない」だけなのです。

そして、その「リアルな映像」を浮かべるために、
「目標の具体化」が必要なのです。
「何月何日に、どこどこで○○する」という風に具体化すると、
その映像が浮かびやすくなるからです。