速読のベストセラーは多くありますが、
2010年に大ヒットした本で、
『世界一わかりやすい「速読」の教科書』
というものがあります。

ここでは、この本に書かれている速読のやり方、
ポイントを要約させていただきます。

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■高速再生の音声を聞きながら、文字を目で追う

この本には、本の内容(文章)を、
高速の音声にしたCDが同封されています。

たとえば4倍速や10倍速などの速度で再生されるのですが、
この「超早口」を聞きながら、
それに追いつくように頑張ってテキストを読むのです。

そうすると、音声に引っ張られるような形で、
「一人で速読する」よりも、速く読めるんですね。

もちろん、高速音声は誰もがついていけるわけではありません。
大抵の人は、4倍速でもなかなかついていけません。
まして10倍速となると、相当な慣れが要ります。

ただ、確かなことは「以前はダメだった10倍速」が
聞けるようになった時、
その人の読書速度は、確実に2倍以上になっている、
ということです。

(何倍かは、最初に聞き取れた速度によって違います)


■文章を「頭に入れる」のではなく「イメージ」する

私たちが速読などできないと思う理由は、
「読んだ文章を全部頭に入れないといけない」
と思ってしまうからです。

しかし、この本ではそういう発想をしません。
「文章を頭に詰め込む」のではなく、
「文章の内容をイメージする」というやり方です。

たとえば「速読をがんばろう」という一文だったら、

・この8文字をそのまま頭に入れる→普通の読書
・速読を頑張っている姿をイメージする→この本のやり方

…ということです。

超高速の音声に乗りながら、
流れていくその言葉を「詰め込む」のではなく、
「それをBGMにしてイメージを浮かべる」という感じです。

本の説明を私流によりわかりやすくしたものなので、
実際に読んだ方と解釈が違う部分もあるかも知れませんが、
私はこのやり方を試してみて、
この説明が一番伝わるかな、と思いました。


■イメージ力を鍛えるので、速読以外にも使える

この速読法の重要な点は、
ここまで書いた通り「イメージ力」にあります。

そして、イメージする力というのは、
たとえばアイディアを出したり、
芸術的な作品を創ったりするのにも、
すべてで応用が効くものです。

なので、この方法で脳を鍛えた方は、
ただ速読をして終わり、ではなく、
ネットビジネスでも何でも、
柔軟な頭で考えることができるようになるんですね。

「速読なんか要らない」と思っている方でも、
こういう本質的なメソッドなら、
興味を感じるのではないでしょうか。