速読の世界でも特に評価されている講師の方の一人が、
山口佐貴子さんです。
ここでは山口佐貴子さんの速読本、
『超一流の人がやっているフォトリーディング速読勉強法』の
内容をまとめ(要約)させていただきます。
■意識下に本全体を取り込む
この本は、一言でいうと「かなり精神的な本」です。つまり、
「飛ばし読みしましょう」とか、
「斜め読みしましょう」というような、
具体的なアドバイスが中心の本ではない、ということです。
では、どのようなことが書かれているかというと、
一番重要なメッセージは
「意識下に本全体を取り込む」ということ。
わかりやすく言うと「本と一体化する」ということです。
多分「は?」と思う方も多いですよね(笑)。
■一種の自己暗示に近い
これは一種の自己暗示に近くて、
「自分はこの本の世界の住人である」
「この本の内容は、私の脳と体にスラスラ入ってくる」
と、完全にナチュラルに思い込むような、
一種の自己暗示のようなやり方です。
実際、自己暗示や催眠術は、
「かかる人はかかる」ということが、
多くの実験によって物理的に確かめられています。
つまり、誤解を恐れずに言うなら、
この山口さんの速読法は、
「あえて速読の自己暗示にかかる」という方法なのです。
■つまり、疑っていると全く効果がない
催眠術に近いやり方である以上、
疑っている人には全く効果がありません。
実際、アマゾンのレビューで一番評価が高い方も、
「最初本を読んだ時、全然効果がなかった」
と書かれています。
そして、その後10万円以上する
山口さんのセミナーに参加して、
そこでようやく「信じることができた」そうです。
(そちらでは、しっかり効果が出たそうです)
■「ルルドの泉」とまったく同じ
ここまでの内容を読んで、
「そんなオカルトな速読法、認めない」
という方もいるでしょう。
しかし、たとえば「ルルドの泉」というものがあります。
「そこの泉に行ってお祈りすると、
難病でも治る」という有名な泉ですね。
毎日数千人の人が訪れるこの泉は、
実際に今も多くの難病の人を治しています。
ノーベル医学賞受賞者のアレクシス・カレル博士も、
彼自身が「もう治らない」とさじを投げた自分の患者が、
この泉でわずか数時間で治癒したのを、
目の当たりにしました。
以来、彼はこの泉の効果を完全に信じています。
もしルルドの泉を否定したいなら、
ノーベル医学賞を受賞してから、否定しなくてはいけません。
…というくらい、自己暗示とかプラシーボ効果というのは
強烈なものなんですね。
なので、それを活かした
山口さんの速読(フォトリーディング)は、
決して非科学的ではないのです。