ノマドとして生きていきたいと本気で思うなら、
「社会にとってノマドはどういう価値があるのか」と
いうことを考える必要があります。

ここではその価値について考えましょう。

ノマド

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■オフィスの場所代や光熱費を負担しなくていい

まず会社にとっての価値ですが、この見出しの通りです。
今までだったら自分の会社の正社員として雇っていた
ライターや編集者などを、今はフリーで雇うことが
多くなりました。

彼らがノマドに流れているわけですが、会社にとっては
これはとても便利なことです。

場所代や光熱費の負担というのは会社にとって
馬鹿にならないものですし、まして正社員と
なると、社会保険料の負担など、あらゆるコストが
かかるからです。

ある有名な広告代理業の会社の社訓で「忘れるな。
君はコストだ」というものがあります。

正社員として会社に大変なコストをかけているの
だから、それに見合った活躍をしなければいつでも
クビにする、というものです。

かなり厳しい言葉のようですが、会社にとって
社員というのは本来そういう存在なのです。

なので、社員のその「コストとしての部分」を
すべてカットして、完成した仕事という「成果物」だけを
受け取れる、今の風潮はとてもありがたいんですね。

ノマドになった人々は「自力で会社から自由を
勝ち取った」という意識があるかと思いますし、
実際それに成功した方も多いと思います。

ただ、実は会社にとっても「ラッキー」という
側面があるんですね。

(お互いにWin-Winということで、とてもいいこと
なのですが)


■消費者にとっての利益は?

次に消費者にとってノマドの増加は何の意味が
あるかというと「商品の価格が安くなる」
ということです。

たとえばそのノマドが雑誌の編集者だったとしたら、
雑誌の値段が安くなります。

制作にかかる人件費が減るからです。
実際、一時期からの女性誌は昔ではあり得ないような
ゴージャスなおまけをつけていますよね。

おまけのバッグの値段の方が雑誌より高いのでは
ないのかというようなものを当たり前のように
つけています(このブームも今は一段落した感がありますが)

このように、ノマドの増加は企業、消費者など
あらゆる立場の人にとって利益をもたらしています。

だからこそ増加が許されているわけで、今後も
発展していくと思われますが、この根幹を抑えている
ということは大事です。

抑えている人の方が、確実にノマドとして成功できる
でしょう。