「成功とは何だろう」と思うことが私もよくあります。
こうしてブログで何度も成功について書いていると、
長時間単純作業を繰り返した時のように「あれ?自分
何してたんだっけ?」というような気持ちになるのです(笑)。
いわゆるゲシュタルト崩壊というやつですね。
この記事ではあらためて「成功とは何か」という
根本的な話をしてみたいと思います。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■成功の定義
これはある実業家によれば「自分と他人の喜びが
最も大きく、不快が少ない状態」ということでした。
最初私は「いや、不快なことを我慢せずに大きな喜びは
ないから、これは違うだろう」と思ったのですが、冷静に
考えてみると確かにこの通りかなと思います。
たとえば快楽殺人者がいたとします。彼にとって
人を殺した瞬間というのは、もっともエクスタシーを
感じる瞬間なのですが、当然その時、他人の不快は
マックスになっています。
これを見ると、少なくとも「自分の不快」はあっても、
「他人の不快」はやはりあってはいけないということに
なります(もちろんゼロにはできないですが)。
そして「自分の不快」についても、やはり一定のレベルを
超えるとブラック企業での労働のようになってしまい、
それを長く続けるのは無理でしょう。
人を気持ちよくする行為も結局掛け算のようなもので
「行動のレベル×長さ」ですから、長く続ける
ということは大事なのです。
そのためには「自分の不快」も少ないことが大事なのです。
■「好きなことを仕事にしろ」の本当の意味
上のような分析をすると、「好きなことを仕事にする」の
意味がよくわかります。この言葉は、しばしば不勉強な
学生などが好んで使うものです。
しっかり考えて発した言葉ではなく、単純な子供の思考で
発した言葉です(私自身も学生時代はそういうところが
あったので、昔の自分のことを言っているのですが)。
しかし、上に書いたように「他人の幸福を長期間増やす」
ということを考えると、何で「好きなことを仕事にする」が
重要なのかよくわかります。
人を幸せにするという一大事業には、それなりの労力や
コストが必要なのですが、「誰かがそれを負担」しなくては
いけないのです。
もちろんそれは自分が負担するわけで、それを負担しても
かまわない、という仕事に打ち込まない限り、
長くは続かないんですね。
「といっても野球選手には今さらなれないしなあ…」などと
いう人がいるかも知れませんが、私が思うに、多分その人は
野球をそんなに好きではないはずです。
こういうありきたりな「好きなこと」は大抵メディアなどに
よって思い込まされたものであり、しっかりとした根が
あるものではありません。
「じゃあ、何ならいいのか」と言われたら、それはもう自分で
探してくださいというしかないでしょう。
「何が君の幸せ?何をして喜ぶ?」というアンパンマンの
歌詞の通りです。あれは本当に重要な問いかけなのです。