人間は誰でも他人を批判したいものです。気持ちは
わかりますが、一つ注意しておく必要があります。

それは「人間のレベルは、その人の相手を見ればわかる」
というものです。つまり「自分が敵としている人」は、
そのままその人のレベルを表しているわけです。

レベル

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■ホームレスに対抗意識を燃やす人はいない

一番わかりやすい例をあげると、ホームレスに対抗
意識を燃やす人はいない、ということです。

(少し例えが失礼かも知れませんが、一番わかりやすい例
なのでこれをとりあげさせていただきます。

また、ホームレスの方の中にも事情があってやむをえずに
そうなった方も多いということはよく理解しています)

私たちがホームレスの方々に対して対抗意識を燃やさない
のは、「完全に住む世界が違う」からです。

たとえばニートの方であれば無収入という点では似た
次元かも知れませんが、それでも衣食住にとりあえず
困っていない、住所などの身分もしっかりしている
という点では、やはり全然次元が違います。

なので、私たちはホームレスに対して対抗意識など
持たないし、嫉妬もしないのです。

しかし、これがホームレス同士であれば対抗意識が
あるわけですね。たとえば炊き出しの時に並んだ順番が
早かった人が、もらった後すぐに後ろに並んで二個目の
おにぎりをもらったりすると「あいつだけずるい」と
なったりするわけです。

(この炊き出しの話は実話です。実際にホームレスの
方々と数日生活した人から聞いた話なので間違いありません。
どこの炊き出しでも同じではないとは思いますが)

私たちからしたら笑ってしまう競争かも知れませんが、
私たちだって同じ境遇になったら多分そういう競争を
するでしょう。

このように、誰に対して批判や攻撃をしているか
ということは、そのままその人のレベルを表しているのです。


■じゃあ、有名人を攻撃すればいいのか?

これもまた話が違います。有名人の「何を」攻撃して
いるかにその人の人格が現れるんですね。

たとえばトレンドサイトでよくある「劣化」に対する
批判は、30歳になった私からすると「いや、このくらい
誰でもなるから(むしろ私よりずっとましだから)」
というレベルなのです(笑)。

トレンドサイトの運営にも関わっている私が
こんなことを言うのもなんですが、このような話題で
よろこんでいるというのは、やはり人間的には
少し問題があるのですね。

(じゃあ運営するなと思われるかも知れません。
しかし、それを言ったら講談社のフライデーなど、
大手出版社が出している週刊誌もことごとく廃刊しないと
いけないわけです。

あれらの大手出版社がいい書籍をたくさん世に出せるのは、
週刊誌のような「汚れ仕事」で利益を上げているからです。
ネットでもそれと全く同じ現実があるわけです)

とどのつまり、誰かを批判している時の自分をチェックする
ポイントとしては、

・誰を相手にしているか
・その人のどんな部分を相手にしているか
・批判したことについて、自分はなにかしているのか
(これからするのか)

ということが大事です。今回は長さの都合で省きましたが、
3つ目も大事ですね。