犬が登場する漫画やアニメで、こういうシーンを見たことが
あるかと思います。飼い主が落ち込んでいる時に、犬が
飼い主の気持ちも知らないで、ボールとかをくわえてきて
「遊んで遊んで」とやるシーンですね。

実は、犬は飼い主の気持ちをわかっていてやっているのです。
ここから学べるビジネスのヒントについて書きます。

ボール遊び

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■犬は飼い主を元気づけるためにやっている

実は犬は飼い主が落ち込んでいることははっきりわかって
いるんですね。そして、「元気づけてあげなきゃ」と
かんがえるわけです。そして、前に飼い主とボールで
遊んだ時のことを思い出すんですね。

そして、「そういえば、あの時飼い主さんは楽しそうだった。
ということは、ボールで遊べば元気になるに違いない」と
思うわけです。それでボールを持ってくるんですね。別に
自分が遊んで欲しいわけではないのです。

もしかしたら犬の方も疲れていてそんな気分じゃないかも
知れないんですね。でも、犬という生き物はそうやっていつも、
飼い主のことを考えてくれるものなのです。


■楽しかった時のことをしていれば、いつの間にか楽しくなっている

実は、ここで犬がしていることは決してお馬鹿な勘違いでは
ないのです。ある意味人間心理の真実なんですね。つまり
「楽しかった時と同じことをしていれば、いつの間にか
楽しくなっている」というものです。

「いや、泣きたい時は泣いた方がいい」という声もあるでしょう。
もちろんこれも多数の実験によって証明されている事実です。
最近では「涙活」なんていう言葉も流行っているくらいですしね。

なので、もちろん辛い時にその気持ちにしたがって塞ぎこむのも
いいのです。

しかし、もう一つ上の段階、とりあえず「一通り泣き終えた」と
いうような状態になったら、しかった時と同じことをしてみると
いいんですね。もしくは「これをやったら自分は楽しくなる」と
わかっていることです。

何かの締め切りが迫っていたりすると、そんな余裕がない時も
あるかも知れません。そこは締め切りを破ってでも自分の心を
優先していいのかどうかというと賛否両論があるところですが
(芸術家はここで自分を優先する人で、ビジネスマンというのは、
ここで約束を優先する人です)。

なので、どっちが正しいということは言えませんが、そういう
気分転換が許される状況だったら、するといいということは
覚えておくといいでしょう。

動物の何気ない行動にも、結構マインドのヒントはあるものです。