「人生が二度あれば」という曲は、井上陽水さんのベスト盤にも
入っている有名な曲です。今回はこの曲の歌詞からビジネスの
マインドについて考えてみましょう。

人生

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■まず、曲の内容について

曲の内容を解説すると、「子供を育てるために必死で働いて
歳を取った両親(井上陽水さんの両親)をみながら、井上さんが
『この人たちの人生が二度あれば』と思う歌です」。

別に「この人達の」と両親のことだけ考えたわけではなく、
「人間はどうして、こんなに働き詰めで歳ばかりとって
いかなくてはならないんだろう」と嘆いた曲ですね。

ネットビジネスの世界には、過酷な仕事に耐えかねて、などの
理由で入ってきた人も多いので、共感していただける部分が
あるかも知れません。YouTubeでも聞けるはずなので、
聞いてみてください。


■人生は二度ないからいい

ただ、これは井上さんも当然考えていることでしょうが、人生が
二度あったら何も面白くないのです。それは要するに「死なない
マリオ」です。

マリオのゲームをしていて楽しいのはマリオが死ぬからです。
そりゃ、いいところで死んでしまったらやっぱり「クソ!」と
思うでしょう。ゲームの本体を蹴っ飛ばしたなどもあるかも
知れません(私の友達は何度もあります。笑)

ただ、それがあるからこそゲームは面白いのです。同じように
人生も、死ぬから面白いのです。

人生は二度あってはいけないんですね。


■でも、歳はとりたくない

とはいっても歳はとりたくないというのが、ほとんどの人の本音
でしょう。私も30歳になって、外見が昔よりも衰えてきたのを
感じます(笑)。こればかりは仕方ないです。

外見のプロの芸能人ですら「劣化、劣化」と騒がれているんです
から。浜崎さんの写真の修正とかもものすごいらしいですからね。

そうやって誰でもやっぱり外見が衰えていくし、体力も記憶力も
あらゆるものが衰えていくので、やっぱり歳はとりたくないな、
というのが現実だと思います。

だから何を言いたいのかと言われると難しいのですが、
一言でまとめると、

「人間は死ぬからいい。でも、歳はとりたくないね」
ということです。


■どうすればいいのかは、私にもわからない

この矛盾に対してどうすればいいのかは、正直私にも
わかりません(笑)。たとえば歳を取らない具体的な対策に
ついては、おそらくiPS細胞でなんとかなるでしょう。

実はもう肌細胞の再生医療はすでに普通にできます。
毎年継続するとお金がかかりますが、1回あたり60万円もあれば
できる時代です。

そしてiPS細胞の初の臨床試験も今年の夏には行われます。
15年後くらいには、2000万円も出せば、全身をマイナス20歳
くらいにできるレベルになっているのではないでしょうか。

なので、歳を取らない具体的な方法はわかるし、それだけのお金を
その頃には余裕で貯めている自信もあるのですが、iPS細胞が人生の
悩みを全て解決してくれるとも思えないんですよね。

そうやって50歳の私が25歳まで若返ったとしたら、もう昔の
友だちとはまったく付き合えないでしょう。
親戚と付き合うのも難しいかも知れません。

そう考えると、結局人生ってどこまで行っても不自由だな、
と思うのです。なので「人生が二度あれば」という悩みについて、
解決策など結局どこにもないだろうなと思うんですね。

というわけで、何の結論も出ない話でしたが、そもそもそんな結論が
簡単に出るなら、人間は何千年も苦労していないし、井上さんが
あんな曲を歌う必要もなかったのです。だから、答えが出ないのは
むしろ正解だと勝手に自負しています(笑)。