私は最近「腹をくくる力」をものすごく重視しています。

これは何かというと「今の状況でどうにかする」「この
判断で失敗しても悔いはない」「100点満点はどこにもない」
などという心境です。

もっとわかりやすく、具体的な場面について語りましょう。

腹を括る

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■カフェで座る席を決める時

私はよくカフェで仕事していますが、これをするように
なってまもなくの頃は、席を決めること一つにもかなり
迷っていました。

「あの辺の方が空いてるな。でも電源がないな。でも
かわいい子がいるな。あ、他の人が近づき始めた。
やっぱりここにするか。
あ、でも店員さんに近い席だから長居しづらいかも…」

というような感じです(笑)。こんなに脳内で言葉に
するわけではありませんが、こういう内容を考えながら
ウロウロ迷っているわけですね。

しかし、ある程度経験を積んで気づいたことがあります。
それは「結局あまり変わらない」ということです。確かに
一番仕事をしやすい席はありますし、それをすぐに迷わず
選べるようにはなりました。

同じカフェに何度か通って、時間帯ごとの混み方などを
すべて把握したというのもあります。

ただ、それ以上にやっぱり「どこでも変わらない」
「大した違いではない」ということに気づいたのです。
なので、もう席を決める時にさほど迷わなくなりました。

そもそもそれ以前のお店に入る時から、もう迷わなく
なりました。昔の私にとってカフェで払う400円くらいの
お金は大金だったので、入るだけでも真剣に考えたもの
ですが(笑)。


■小さな場面で腹をくくる積み重ねが、大きな場面の決断につながる

とまあ、カフェでの席の決め方というあまりにも
小さな話題から入りましたが、あえて小さな話をしたのは
理由があります。

つまり「こういう小さな腹をくくることの積み重ねが、
大きな場面での決断力にもつながる」ということです。

決断力もマラソンの体力のようなもので、いきなりつけようと
思ってもできるわけがないのです。

時間をかけてたくさんの経験をして、少しずつ蓄積して
いくものなのですね。

私たちはえてして精神的な力は一瞬でなんとかなるものと
考えがちです。しかし、精神は脳から生まれ、脳は
神経回路や血管によって構成される「臓器」なのです。

ということは、そこにも当然物理的な成長があるし、
必要なんですね。

だから、私は今日も小さなことで腹をくくりながら、
決断力を養っているのです。