私の周りには税金の話が好きな人が多いです。
ここでは、一人の友人が家族と協力して
やっている節税の話をします。

節税

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■姉の子育てを節税に使う

法人化して家族に給料を払うと節税になります。

たとえば一人で500万の所得を申告したら
100万ほどの所得税を払う必要がありますが、
家族5人に103万ずつ分配したら、税金ゼロですむのです。
(100万円の違いということです)。

というわけで友人も家族にお給料を払っています。
今年結婚して出産予定の友人のお姉さんは今無職です。

なので、彼女に103万払ったら、
この分の103万は無税になるわけです。


■実際の仕事として、「育児ブログ」を作ってもらう

かといって何も仕事をしていないのに
103万払ったら、それはただの脱税です。

何かしら、お姉さんにも仕事をしてもらう
必要があります。そこで友人がやってもらっているのが
「育児ブログを書く」ということです。

まだ生まれていないので、今は出産準備に
ついての記事を書いてもらっているそうですが。

とにかくこれによりお姉さんは「仕事」をして、
その報酬として友人がお金を払うという
システムは準備できたわけです。


■姉の買い物も経費になる

ここで重要なことは、この節税効果は
お姉さんのお給料だけでは終わらないということです。

お姉さんは育児ブログで「稼いでいる」
ということですから、育児に関する出費が
『事業の経費』として認められます。

たとえばベビーカーを買うとか、
おむつをいろいろ試すというのも、
何分の一かまでは経費として認められるわけです。

少なくとも報酬の半分程度までは
問題なく認められるので、50万まではOKということです。

つまり、友人はお姉さんに
「153万」の給料を払っても、
お姉さんは無税でいられるわけです。
(友人もその153万の分無税になります)

ただ、この方法には一つだけデメリットがあります。


■「姉に金をパクられる恐れがある」

これが友人がもっとも危惧していることです(笑)。

それ以外の問題はすべてクリアしているので
税務署も全然怖くないというか、
いつでもウェルカムらしいですが、
「姉の横取りだけは防ぐ手がない」ということです。

実際、名目上はお姉さんのお金なので、
友人が「返せ」といっても裁判になったら
お姉さんが勝つわけです。

もちろん裁判になどなりませんが、
「あの姉は返さない可能性がある」
と友人は本気で心配しています。

「だったらやるなよ」と思いますが、
節税の魅力には勝てないようで、
友人はこれから「リスクを覚悟」で、
お姉さんを節税に使うようです。

どうでもいいところで覚悟を決めていますね(笑)。