私の友人はドラッカーがかなり好きで、
その中でも「人の弱みを無効化し、強みを最大化する」
という教えを気に入っています。

ここでは彼がそれを具体的に感じた部分を紹介します。

イラスト

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■彼のビジネスによって、弟のイラストの特技が生きた

彼自身はイラストレーターの仕事もしていて、
弟もイラストを描いているのですが、
弟さんの方はまだ仕事にはなっていないそうです。

そして、就職するために
不向きな資格の勉強をしているそうです。

ただ、正直友人は
「その資格とっても、大した就職はできないだろうな」
とずっと思っていたそうです。

実際、今もできていないのですが、
彼は弟さんのこの状態を何とかしたいと
ずっと思っていました。

それは別に兄弟愛というような大げさなものではなく、
単純に実家に帰って仕事の話をしている時、

うまく行っている自分に対して、
うまく行っていない兄弟がいると、
それだけで気まずくなるというのです。

これは結構多くの人が経験があるでしょう。
(兄弟ではなく友達だったりするかも知れませんが)

彼はその状態が嫌で、
何とかして弟のイラストを仕事にしてあげたいな
と思っていたそうです。

そして、彼は最近になって
ようやくそれができるようになりました。


■友人の文章に対して、弟がイラストを添える

今友人はライターとしての活動もしていますが、
その仕事の一つでは、
いわゆる「誰でも書けるような文章」ではなく、
明確なコンセプトと個性のあるものが求められています。

その企画の一つとして
「萌えキャラのイラストと文章を合わせる」
というものがスタートしたのですが、

萌えキャラを描くのが得意な
弟さんのイラストを用いて、
友人が文章を描くことになったのです。

それだけで弟さんが生活できるようには
当分ならないでしょうが、
それでも年間50万~100万の報酬は
弟さんに払える目処がすでに立ったということです。

もちろん、
私の経験からいうと目処は目処にすぎないので、
絶対にそれができるとは限りませんが。

それでも萌えキャラのイラストで
年間100万を稼ぐというのは、
イラストの世界に生きるとわかりますが、
ほとんどできないのです。

(例えて言うなら、可愛い女の子の写真を撮る仕事で、
 年間100万稼ぐようなものです)

年間100万というと少なく感じるとは思いますが、
たとえば途上国で生活したら、
年間60万あれば余裕で生活できるのです。

ということを考えると、
弟さんは「イラストで生活できる」
という目処も立ったといえます。

という風にかなり具体的な例なのですが、
これもお金の動きによって
「人の弱みが消え、強みが生きた」例の一つだと言えます。

お金の動きをしっていて、
稼ぐ力があるということは、
家族のこのような弱みを消して
強みを活かすこともできるわけです。

そういう点でも、稼ぐ力を求めるということは大事だと、
あらためて思いました。