ある読者さんから
「実家をオフィスにするのと、
オフィス用の物件を借りるのとどちらがいいですか?」

という質問をいただきました。
これはケース・バイ・ケースなのですが、
私の見方を説明します。

オフィス

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■実家の家計も助けるなら、断然自宅がいい

なぜかというと、言うまでもなく
「実家の光熱費などすべてを経費にできるから」です。

もちろん全額ではありません。
半分や3分の1など使い方によって変わりますが、
いずれにしてもかなりを経費にできます。

そして、実家の買い物にかかる「消費税」も、
ゼロに近づけることが可能です。

なぜなら、「事業用の買い物」については、
消費税が免除されるからです。
(消費税還付というものです)

なので実家の買い物を何らかの形で
「事業用の買い物」として結びつけたら、
あなたのお母さんやお父さんの買い物も
すべて消費税が免除されるということです。

来年から消費税は10%ですから、
年間の買い物が300万だったとしたら
「30万返って来る」ということです。
これはメチャメチャ大きいですよね。

このように、自宅を会社の住所にするというのは、
やり方次第では実家の家計を
ものすごく助けることができます。

もちろん脱税はダメなので
あくまで「実態のある」使い方をする必要がありますが、
とにかく、そういう方法があるということです。


■オフィスを借りる場合のメリット

これは「マインド的に親の支配を受けない」ということです。
親の支配などとっくに卒業したと
多くの人は思っているかも知れませんが、意外と違います。

幼少時に刻み込まれた「親が絶対」という本能は
なかなか消えないものです。

私たちは一緒にいる人間の行動や考え方を、
ミラーニューロンという神経回路などの働きで
無意識にコピーします。

そして、自分に近い人の場合は、
犬がネコの真似をするよりも犬の真似をした方が合理的、
というのと同じように、「近い人だからより真似しやすい」
ということが起こります。

つまり、親と一緒にいる時間が長いと、
どんなに親の影響を受けまいとしても、
どんどん影響を受けてしまいます。

簡単にいうと
「親の年収を超えられなくなる」ということです。

もちろん例外はあるでしょう。
しかし、ほとんどの人はこのパターンにはまるはずです。

はまらない人も、
親のマインドを完全に脱するまでは独立していたはずです。

このようなそれぞれのメリット、
デメリットを見比べて、
法人の住所をどこにするかを検討しましょう。