人間が「自分に本当に必要な物は何か」をもっとも考える時は、
引っ越しの時だと思います。
ここでは、先日カンボジアに移住した友人の体験談から
私が学んだことを書きます。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■必要なものは、ビジネスバッグ一つ分である
友人がカンボジアに持っていった荷物は、
ビジネスバッグ一つ分です。
つまり、パソコン以外のものはほとんどありません。
彼の場合イラストレーターでもあるので
イラスト用のタブレットを持っていきますが、
荷物といったら主にその2つくらいです。
機内持ち込みの荷物にしてももう少し入れることは可能ですが、
海外に行くからこそ、あえて極限まで荷物を減らすそうです。
理由は疲れないように、ということと
「盗まれないように」ということです。
■荷物が多いと盗まれやすい
これは旅行に関する話に限らず、管理する物が多くなると、
人間の注意力は散漫になるのです。
自宅においてある山のような荷物だけではなく、
会社の在庫や備品でも何でも同じです。
ものが沢山あると「今自分はどういう状態なのか」が
見えにくくなるのです。
となると、決断も遅くなるし、
注意力も低下するしということで、
その人のビジネスの能力は、
実際のものが出なくなるわけです。
これらの無駄なものを省くだけで、
その人の実力は数割増しになるはずなんですね。
なので、旅行の場合は「荷物が多いと盗まれやすい」という
小さな話になりますが(旅行者にとっては大きいですが)、
これは人生全般に拡大することができるのです。
私たちの人生という旅において、
「手荷物」はできるだけ少ない方がいいのです。
■本当に必要なアイテムは少ない
私自身も部屋に余計なものが色々あるので痛感していますが、
人間に本当に必要なアイテムは少ないです。
私の場合、パソコンはもう限界に近いくらい
使い倒しているという自信はあります。
しかし、それ以外のアイテムは、
そこまで使っているのはせいぜい数点で、
あとは「なくなっても死ぬことはないな」というものばかりです。
もちろんパソコンだって
なくなってもすぐに死ぬことはないのですが、
とにかく、本当に大事なものは誰にとっても少ないのです。
友人もそれを日頃からわかってはいますが、
カンボジア移住という実際の「作業」を前にすると、
あらためて無駄の削減の重要性に気づいたそうです。
何かしら、こういう「きっかけ」を用意すると、
より無駄なものが片付くかもしれませんね。