ベネフィットとは何なのか?お客様が本当に欲しいものは、
何なのか?ということについて、ここでは
詳しく説明しています。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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マーケティングとは、どうやって商品やサービスを
世の中に広めて売っていくかということです。
マーケティングに関する知識やテクニックは色々ありますが、
最も重要なものに絞ってここでは語ります。
最も重要な4つの要素とは、
1.ベネフィット
2.ポジショニング
3.ターゲティング
4.4P
です。それぞれ順番に説明します。
■1.ベネフィットとは何か?
ベネフィットとは、直訳すると「利益」です。
お客さんにとってその商品を買うとどんな利益があるのか
ということを伝える、生み出すということですね。
そんなこと当たり前じゃんと思われるかも知れませんが、
実はこれができている人はほとんどいません。
お客さんが本当に求めるベネフィットとは何か
ということをわかっていないのです。
逆にそれをわかっていて大成功したのがジョブズの
iPhoneやiPadです。
・お客さんは「パソコン」を欲しがっていたのではない
iPhoneやiPadが登場する前のこの業界は、パソコンで
勝負していました。
アップルももともとパソコンメーカーなのでその例外では
ありませんが、「いかにいいパソコンを生み出すか」
ということで勝負していたんですね。
でも、ジョブズは発想を切り替えたわけです。
「お客さんが本当に欲しがっているのは、パソコンなのか?」と。
それでジョブズはユーザーがパソコンを使って何を
しているのかを観察したんですね。
そうすると、「インターネットを閲覧している」という
当然のデータが出てきます。
(他のこともしていますが、これが特に多いニーズだったのは確かです)
ここでほとんどの人が考えるベネフィットは「よし、ネットの
閲覧がより高速になるパソコンを作ろう」というものでしょう。
100人中99人がそうなるはずです。
しかし、ジョブズは違ったんですね。
「ネットを見るのに、むしろパソコンは邪魔じゃないか?」
と考えたのです。
で、彼はその仮説を検証するために、一歩踏み込んで「ユーザーは
どんな時にネットを使うか?」ということを考えたのです。
そうしたら「調べものをする時」となったわけです。
ここまでも普通ですがさらに踏み込んで、「どんな調べ物を
しているのか?」ということも突き詰めたんですね。
そうすると、卒論のような集中的な調べ物ではなく
「ちょっと知りたくて調べた」というものが多いことがわかりました。