■予定調和と連鎖調和
文章の展開を考える上で、「予定調和」と「連鎖調和」という
2つのキーワードはぜひ意識すべきです。
音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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予定調和という言葉は多くの人が聞いたことがあるでしょう。
「決まった流れ通りに進む」ということですね。
たとえばテレビ番組でいうなら、
サザエさん、水戸黄門、アンパンマンなどがそれです。
水戸黄門の場合は、悪い奴が問題を起こして、
助さん格さん達がこらしめて、
最後に黄門様が印籠を出す、という流れですね(笑)。
もうわかりきった流れなのですが、
だからこそ先の展開に着いてハラハラ・ドキドキ
せずに済む、というメリットがあります。
それの何がメリットなんだ?と若い人は思うかも知れませんが、
いつもと違う刺激を好まないお年寄りになると、
こういうものの方が安心して見ていられるわけです。
・連鎖調和とは?
これに対して連鎖調和とは、
「Aが起きたら、その影響でBが起きる」というように、
玉突きのように次々と出来事が起きていくものです。
たとえばワンピースやドラゴンボールなどのヒット作がそうですね。
何か冒険を終えるたびに、その冒険をきっかけに、
次の冒険が始まったりします。
また、誰かと出会ったことがきっかけで、
次のステージに進んだりします。
これらのストーリーでは、先の流れがまったくわかりません。
ただひたすら「連鎖していく」という構造です。
しかし、その先の読めなさがおもしろいし、
その連鎖の流れが面白く「調和」しているので、
どんどん読みたくなるんですね。
■文章の技術に予定調和をどう活かすか
文章の技術に予定調和をどう活かすかというと、
これは、たとえば「記事に毎回一定のパターンを設ける」
というものです。
たとえばこういう感じですね。
・最初に重要なポイントをまとめる
・それについて学ぶことが必要な理由(時代背景など)を語る
・それから本題の説明をする
・最後にもう一度まとめる
…という感じです。
特に「最初と最後のまとめ」は、
WEBでも出版でも多くの場で見られるものです。
こういう定形があると、読者さんも読みやすくなります。
「このサイトの記事は、とりあえず最初と最後を読めばいい」
というように、考えをシンプルにできるからです。
中間の部分についても、
「ここで背景の説明」「ここでメリット」「ここでデメリット」
というように場所が決まっていれば、
読みたい部分を簡単に探すことができます。
このように「わかりやすさ」を追究する上で、
文章に予定調和を持ち込むことは、
とても意味があります。
ネットビジネスというのは、基本的にわかりやすさ重視の世界です。
(ビジネスを解説するのだから当然ですが)
なので、あなたがメルマガやブログ記事を書く時も、
予定調和のテクニックを使うことはかなり多いでしょう。