■喩え話を効果的に使う
話を面白く、わかりやすくする時、
「喩え話を効果的に使う」というのはとても重要です。
音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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喩え話に限らず、文章や話にはズームイン・ズームアウト
というテクニックがあります。
ズームインというのは、普段私達が使うこの言葉通り、
一部分を掘り下げて、拡大して見るもの。
文章のテクニックとして使う場合は、
色んな使い方がありますが、「抽象的な話→具体的な話」
という流れが多いです。
たとえば「人間は欠点がある人が好き」という話をしたとします。
これは抽象的な話ですよね。
これで具体的な喩え話をすると、
「たとえば、スラムダンクで三井が特に人気なのは、
不良だった過去を背負いながら、バスケをしているからだ」
という風になります。
人類全体の話から、「スラムダンクの三井」というピンポイントな部分に
ズームインしたわけですね。
この逆がズームアウトです。
スラムダンクの話をしていて、
「三井が好かれるのって、やっぱり不良だったからだよね」
という話になったら、「そう。やっぱ人間って、
欠点がある人が好きなんだよ」、という風に。
さっきとは逆の順番になるわけですね。
具体的な話から、抽象的な結論に持っていくわけです。
…というのがズームインとズームアウトですが、
これは文章や会話が好きな人なら、
日常ごく自然にやっているものです。
例えていうなら、壁画を描く時に、
誰でも無意識に近づいたり離れたりを繰り返しながら、
絵の完成状況を確認するようなもの。
話の全体像を見る時にそれをするのも、ごく当たり前のことなんですね。
なので、あまりこの単語自体は意識しなくてもいいです。
ただ、そういう考え方、語り方だけは、
自然にできるくらい、叩き込んでいただけたらと思います。