■結局のところ、幸せとは何なのか?

長々と語ってきましたが、答えは出ていません。
ただ、こういうのは答えが出ることではないですし、
出そうとするものでもないと思います。

私の結論としては「私の文章など読んでいないで、
自分で今生きたいように生きてください」
ということです(笑)。

いや、もちろんここまで読んでいただけたことは、
ものすごくありがたいことです。
本当に感謝しています。

ただ、書けば書くほど「言葉はいらない」という世界だな、
とあらためて思うのです。

書く前からわかってはいましたが、
その「言葉はいらない」ということを確認するために、
1万文字書いて確かめた、という感じです(笑)。

「考えるな、感じろ」というのは、
有名すぎるくらい有名なブルース・リーの言葉ですが、
まったくその通りだと思います。

たとえば「いい匂いって、どんな匂い?」と聞かれても、
それを言葉で説明することは無理でしょう。

「そうだね、金木犀みたいな香りがしたよ」といっても、
「金木犀の香りって、どんな香り?」と聞かれたら、
「うーん、甘くて爽やかな…」と、答えにつまるのがオチです。

結局、金木犀の香りをかいでもらうしかないのです。
同じように幸せとは何かというのは、
質問した人に感じてもらうしかないのです。

もちろん、私はこの記事を読んでくれている
すべての人を知っているわけではないので、
できるだけ良い文章を書くことで、その手伝いをしようとしている、
ということなのですが…。

やはり最後は言葉で語ることではないのだと思います。
というわけで、私もこれを書き終えたらとりあえず外に出て、
猫の散歩のようにぶらぶら歩きながら、
無心になって何かを感じてみようと思います(笑)。

読んでいただき、ありがとうございました。