■海外でおいしい食べ物は?

海外でおいしい食べ物は、やはり「その国の食べ物」です。
「郷に入っては郷に従え」という言葉通り、
その土地の食べ物が一番おいしく、一番安いです。

もちろん、美味しいというのは主観の問題ですし、
食わず嫌いの激しい人など「現地の料理とか絶対無理」ということも
多いでしょう。

しかし、大抵の人は現地の料理を美味しく食べられると思います。
ここでは具体的にどの国でどの料理がおいしく、
値段はいくらくらいか、
ということを書きます。


・インドで美味しいのは「チャパティ」

インドで3ヶ月生活した友人の話によれば、
インドで一番美味しかったのは「チャパティ」だそうです。

これは日本では「ナン」と呼びます。
現地ではなぜか「ナン」とは言わなかったようです。

(インドの中には無数の言語があるので、そのせいかも知れませんが)

インドチャパティは非常においしく、しかも安いとのこと。
直径25センチのクレープのようなサイズで、わずか17円です。

友人はこれを一度の食事で8枚くらい注文し、
それをカレーにつけて食べていたそうですが、
それだけ腹いっぱい食べても200円行かないとのこと。

それだけ食べると1日1食か2食で十分だったということなので、
月々の食事代が6000円~1万円程度ということですね。
驚異的な安さです(笑)。


・中国料理は何でも大丈夫

これも同じ友人ですが、彼は中国に留学したり、
その後も仕事で滞在するなど、中国には特によく行っています。

彼いわく「中華料理はもはや日本食」だそうです。

彼が慣れただけというのもあるかも知れませんが、
実際、日本人が食べられるものが無限にあり、しかも美味しくて安いです。

北京上海だともうだいぶ物価が上がっていて日本に近いですが、
雲南省などの田舎に行くと、まだまだ安いとのこと。

たとえば肉まんは、日本のコンビニと同じサイズで、
「15円」で買えたそうです。
2012年の円高だった頃の話なので、時期によって多少違うでしょう。
しかし、値上がりしたとしても25円程度ではないでしょうか。

ラーメンも1杯50円程度は普通。
「チャオ・メン」と呼ばれる焼きそばも、日本とほぼ同じ味で、
これもやはり安いそうです。

ちなみに、チャオ・メン(炒麺)は、インドに入ると
「チョーミン」と呼ばれ、やはり同じような味です。
料理に国境はないのだな、とあらためて感じます。


・カンボジアで安くて美味しいのは、フランスパン

ここだけいきなり民族料理でなくなりますが、
カンボジアで安くて美味しいのはフランスパンだそうです(笑)。

フランスというのは、カンボジアは昔、フランスの植民地だったからです。
たとえば30センチくらいのフランスパンが、20円程度で買えるとのこと。
ソーセージパンなどの味付きのパンも、日本の3分の1くらいの値段で
買えるそうです。

(2014年のデータです)

「パンがそれだけ安いなら、現地の料理はもっと安いのでは?」
と思われるかも知れません。
しかし、彼いわく「逆だった」そうです。

理由はわかりません。
現地の定食屋だとメニューがないところも多いので、
外国人価格でぼったくられていたのかも知れません

ただ、どちらにしてもパン屋さんがあまりに安く美味しいので、
わざわざ現地の料理を食べようという気が失せたようです。

というわけで友人はカンボジア文化に染まるきっかけを逃したのですが、
人生の3分の1に相当するくらいのフランスパンを食べまくった日々は、
それはそれで幸せだったようです(笑)。