■これからどんな人が稼げるのか?
これは一転して簡単な結論になりますが「稼ごうとした人」です。
というのは、本当に稼ぐ気があれば「寝ていても月収100万」などと
アホな願望は持たないで、本気で稼ぎに行くからです。
音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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ここまで「頭脳労働がどんどん高度化する」と、
難しい時代になるようなことを書きましたが、
稼ぐということについては、今でもシンプルなままです。
お客様に信頼され、価値を与えられた人は稼げます。
そして、お客様を不安にさせない、寂しい思いをさせないなどの
サポートをしっかりし続けられるなど、満足させられる人です。
そのような人になろうと努力し続け、行動できる人は、稼げます。
繰り返しますが、「稼ごうとした人は、稼げる」のです。
これについては、私が崇拝するドラッカーもこう言っています。
「成果を出す人に共通しているのは『成果を出す力』だ。
性格や才能などは千差万別だったが、彼らは成果を出すまでやり遂げる、
ということについて、必ず人に負けないものを持っていた」
…ということです。
(原文そのままではありません。わかりやすく、私流の表現にしています)
要は「目的を達成するまで、何が何でも辞めない」
「達成するために、最もいい方法を考える」という人は、
絶対に成功するということなのです。
その目的が「稼ぐこと」なら、「稼ぐまでどんな苦労もいとわない」
「ただ苦労するだけでなく、最も効率的な方法も全力で探しだす」
という人が稼げるわけです。
当然といえば当然ですよね。
■だから、実は難しい時代ではない
そう考えると、時代は特に変わっていないのです。
私はここまで「情報の質がだいぶ変わった」ということを書いてきました。
しかし、よく考えたら大正と昭和を比較しても、
すでに大幅に変わっていたわけです。
昭和の人々は「もはや前時代の情報処理は通じない」などと
言っていたでしょう。
これについては、ソニーの創業者の盛田昭夫さんが
1970年頃に書かれた「学歴無用論」というベストセラーが、
ものすごく参考になります。
その当時ソニーはすでに「履歴書に学歴を書かせない」
ということを実践していました。
「学歴や知識など、結果を出すには関係ない。
そういう先入観で人材を見ることなく、真に戦える人材だけを採用する」
ということですね。
すでに40年前にソニーはそういう風だったのですが、
今でもこれができていない会社はたくさんありますよね。
要するに「実は、昔も今もあまり変わっていない」のです。
グーグル・グラスのような発明品が出来ると、
何か特別な時代になったかのようですが、
実は人類はあまり進化していないのです。
上に書いた盛田さんの言葉は、現代でもまったくそのまま使えるもの
ですよね。結局のところ、いつの時代もドラッカーの言うとおり、
「成果を出そうとした人間が、成果を出す」のです。
「今の時代は…」とか、ゴチャゴチャ考えなくていいんですね。