■しかし、オタク的専門家であってはならない

ここで勘違いしてはいけないのは、
「オタク的専門家」ではいけないということです。

専門家

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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なるべきは「専門家の知識を持ちつつ」「それを縦横無尽に応用できる」
という人です。
要は「知識も豊富だし、頭も柔らかい」という人です。

「めっちゃ難しいじゃん」と思われるかも知れませんが、その通りです。
時代が要求する頭脳労働のレベルは、どんどん上がっていくのです。

そもそも、人類の歴史は、進めば進むほど頭脳労働者の人口が
増えています。
人口が増えるということは、「競争が激しくなる」ということ。
競争が激しくなれば、求められるレベルは当然上がるのです。


■通訳すら要らない時代?

たとえば今の時代、グーグルグラスのような「スマートグラス
(多機能メガネ)」で外国語の看板を見るとします。

「これを翻訳してくれ」とそのメガネに言えば、なんと翻訳して
くれるのです。(まだ成熟していない技術ですが、そのうちかなりの
高精度になるでしょう)

こうなると、外国語がまったくできない人間が海外に行っても、
街中を現地人のように余裕で歩くことができるのです。
信じられないかも知れませんが、そういうSFのような時代が
来ているんですね。

で、こうなると通訳の需要も一気に下がります。
「ただ言葉がわかるだけ」という人はもう要らないのです。

必要なのは、その業界独特の専門用語を翻訳出来る人、
微妙なニュアンス(特に日本人の言葉に多い)を表現できる人、
ユーモアがあって、その商談の場を和らげることができる人、

などが求められているのです。
人間に要求される頭脳労働のレベルは、
このように年々格段に上がっていくのです。

(ちょっと怖いくらいですね。笑)