そして相手が「70年代のイギリスで生まれた、
パンクの世界のビートルズみたいなバンド」
と言ったとします。

ここで、たとえばイギリスが身分社会であることを知っていれば、
「イギリスでパンクってことは、メンバーは労働者階級?」
という風に突っ込んだ質問ができます。

連想ゲーム

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く

事実、ピストルズがイギリスで売れたのも、
不満を抱えた労働者階級の怒りを代弁していたからです。
ピストルズが好きな人なら、その辺を嬉々として語ってくれるでしょう。

他にもビートルズジョン・レノンがいたことを知っていれば、
「ジョンに当たるのは誰なの?」というように、
少ししゃれた質問をすることができます。

(リーダーの名前は?というよりも、断然気の利いた質問です)

というように、相手に少し話を続けてもらえば、
どこかで自分の知識に引っかかる部分が出てくるのです。

なので、知識を貯めるのと同時に、
「引っかかる部分をうまく探す」というスキルも大事なんですね。


■例えていうなら連想ゲーム

これは例えていうなら連想ゲームです。
マジカルバナナですね。

上の例でいったら「イギリス」という単語を聞いた時に
「イギリスといったら階級社会」という風に連想をしたわけです。

この連想が速い人は、そのネタを思いついた後、
「どういう言い回しで聞こうか?」などということも瞬間的に
考える余裕があります。

ネタを思いつくのに時間がかかると、
言い回しに気を使えないので、その点やや不利です。

…というと才能が必要という話に聞こえるかも知れませんが、
そうではないので安心してください。

この「ネタを思いつく早さ」というのは、
半分は知識の豊富さです。
知識が2倍に増えたら、
ひっかかるまでの時間も2倍短く出来るわけですから。

というように、会話のセンスというのは
「知識を増やす」という地道な努力によっても、
結構磨くことができるのです。

「自分は会話の才能がない」と思っている方は、
こういう部分からセンスを磨いていくといいでしょう。

(というか、私も磨かなければならないですが。笑)