■リアル企業は、LINEをどう宣伝に使っているのか

LINEで一般消費者を引きつけるのが難しいのは、
ネットビジネスの世界だけではありません。
実はリアルビジネスの企業も苦しんでいます。

苦しんでいるというより、むちゃくちゃコストがかかるんですね。
1回広告を出すだけで1000万円を超えるといいます。

特にその会社用にLINEスタンプを作って配布する、
というやり方の場合、2000万するそうです。

実際、これはローソンマツモトキヨシなどが
すでに取り組んでいます。

ローソン×LINE、マツモトキヨシ×LINEのようなキャンペーンを
打ち出して、オリジナルスタンプを配布するわけですね。

で、そのデザインを可愛いと思った人たちが、
友達とのやり取りでそれを使うわけです。

普通の広告だったら無視する人々も、
友達からのスタンプだったら無視できません。
つまり、開封率、チェック率が100パーセントなのです。

これは今の広告の世界ではあり得ないことです。
サイト上の広告のクリック率は、
2000年には1パーセントだったものが、
現在は0.2パーセント未満と言われています。

アドセンスはもっとあるよ?」と思われるかも知れませんが、
アドセンスは普通の広告よりややクリック率が高いのです。

(その訪問者の興味に合わせた広告だけを出すからですね)

また、メルマガの開封率は10パーセントと言われています。
これはネットビジネスの世界のメルマガではなく、
リアルの美容室などのすべての企業を含めた
メルマガの開封率です。

このように、広告はほとんど見てもらえない、
という時代の中で、ほぼ100パーセント見てもらえる
LINEスタンプは、非常に貴重なのです。

逆にいえば、それだけ貴重ということで
値段が高くなるわけですね。
1回あたり2000万という金額は、
当然大企業でしか出せません。

(1回というのは、1回のキャンペーンで、ということです)