■「戦いは最後の5分間にある」
抽象的、精神的な言葉が多い『思考は現実化する』ですが、
具体的なアドバイスもいくつかあります。
その中でも特に重要かつわかりやすいものの一つが、
「戦いは最後の5分間にある」です。
これはどういう意味なのか、詳しく解説します。
■最後の印象が、その人の印象のすべてになる
「終わりよければ全て良し」と、
昔から日本でも言われてきましたが、
人間の印象は「最初の印象」ではなく
「最後の印象」がすべてなのです。
「いや、第一印象は大事だ」という人もいるかも知れません。
確かにそうです。
しかし、なぜ第一印象が大事なのかというと、
「第一印象がいい方が、最後の印象も有利に持っていきやすい」
からです。
結局のところ「最後の印象」がゴールなので、
第一印象が最悪でも「そこから挽回できるなら」
別に問題ないわけです。
もちろん、挽回は大変なので「第一印象がいい方がいい」
というのは確かです。
ただ、「最後がすべて」と強く意識していれば、
第一印象で失敗してしまった時も、
へこたれにくいんですね。
■「画竜点睛を欠く」人が多い
画竜点睛(がりょうてんせい)という四字熟語は、
聞いたことがある人が多いでしょう。
描き上がっていた龍の絵に、ある達人が目を描き入れたら、
龍が動き出して点に昇っていった、
という中国の故事から来ています。
ナポレオン・ヒルの言った「最後の5分間」というのも、
まさにこの「龍の目を描く」作業なのです。
この作業があるかないかだけで、
龍が「ただの絵」で終わるか、
「生きて天まで昇るか」が決まるわけですね。
■「小さな違いが、大きな成功を生む」
つまり「小さな違いが大きな成功を生む」ということです。
これと同じタイトルのベストセラーも昔ありましたが、
読んだことがある方もいるかも知れません。
「小さな違い」の中でも、
特に最後の瞬間が一番重要なのは、
ここまで書いた通りです。
しかし、毎日のメールや面会の中で、
「最後」は常にあるわけですから、
要は「いつも小さな違いを意識しろ」ということです。
「ほんのちょっとの努力・気配りをプラスするだけ」
ということはみんな頭ではわかっているのに、
なぜできないのでしょうか。
それは「まだ経験が足りないから」です。
そういうちょっとした違いで大きな成功をつかんだり、
あるいはチャンスを逃したりした経験が、
まだ足りないからですね。
ネットビジネスでも何でも、現場で本気で仕事に取り組んでいれば、
そのうち、この両方を必ず経験します。
それを重ねるうちに、自然とできるようになるでしょう。