■心身を鍛え、必要な見識を仕入れる
7つの習慣の最後に来る「刃を研ぐ」は、
実は一番最初に来てもいいものです。
(実際、コヴィーがたまたまこれを最後にしただけで、
最初に持ってきてもよかったと私は思っています)
「刃を研ぐ」の具体的な中身は、
1.肉体(体を健康かつ強靭に)
2.精神(常に綺麗なことを考えられるように)
3.知性(教養があり、好奇心がある人に)
4.社会・情緒(いい人間関係の中で安らかに生きる)
…というものです。
■他の6つの習慣と「鶏と卵」の関係
特に「社会」や「精神」の部分で気づいた方も多いでしょう。
この7つ目の習慣は、これまでの6つの習慣と
「ニワトリと卵の関係」なのです。
つまり、この7つ目があるからこそ、
他の6つの習慣ができる。他の6つができることで、
この7つ目ができる…という感じですね。
お互い強め合うものなので、
どちらが先ということもないのです。
(ただ「肉体」が入っている分、こちらの方が
「先」というイメージが強いので、私はこれが
第一の習慣でもよかったような気がする、
と冒頭に書いたわけです)
■具体的な習慣が、すべて7つ目だけに凝縮されている意味
最初に「7つの習慣」と聞いた時、
あなたはどんな習慣を連想したでしょうか。
(7つの習慣という名著が存在する、ということを知らずに、
単純に「7つの習慣」と聞いた、一番最初の時です)
「早寝早起きをする」とか「毎日仕事の日記をつける」とか、
そういう具体的な習慣を想像したのではないでしょうか。
しかし、コヴィーの7つの習慣では、そういうものは、
すべてこの「刃を研ぐ」だけにまとめられています。
これが戦争だとしたら、「戦争に出る前の、刀を磨く作業」
だけに集約されているわけです。
一番大事な、そこから先の「戦場でどうするか」
「戦いに勝った後、どう振る舞うか」などに、
こういう具体的なこと(早寝早起きなど)は含まれていないのです。
これが意味することは、7つの習慣のうちの
「主体性」「目的を持って始める」などが守れていたら、
具体的な行動はすべて後からついてくる、ということです。
これはネットビジネスでも同じです。
SEOのノウハウやサイトアフィリエイトのノウハウなど
いろいろ「具体的な」ノウハウがあります。
しかし、根本が守れていたら、
他のものはすべて後からついてくる、ということを意識しましょう。
Googleが「ユーザーに焦点を当てれば、残りのものは
すべてついてくる」と言っているのと同じです。