■相乗効果で、想定外の成功を収める
「相乗効果で成功する」といっても、
いまいちイメージがわかないかも知れません。
なので、逆の成功を先に説明しましょう。
逆の成功は例えば「簿記2級を取ったら、時給が100円上がる」
というようなものです。
確かにこれは「計算できる成功」です。
しかし、やったところで大した効果はないですよね。
こういう小さな成功を積み重ねたら、
たとえば5つ積み重ねたら「時給500円プラス」
にはなるかも知れません。
しかし、こういう「足し算の成功」には限界があるのです。
だから「掛け算の成功」つまり「相乗効果」が必要なんですね。
■「幸せは人が運んでくる」という法則
7つの習慣のいう「相乗効果」は、斉藤一人さんは
「幸せは人が運んでくる」という言葉で表現しています。
斉藤一人さんは自己啓発の世界で特に有名な方ですが、
この「幸せは人が運んでくる」というのも、
人類愛のような綺麗事ではなく、7つの習慣が言うように
「その方が相乗効果で大きな成功が得られる」からです。
■ここまでの5つの習慣をすべて実践できていること
この「相乗効果で成功する」というのは、
ここまで説明してきた5つの習慣より、はるかに難しいもの。
というより、ここまでの5つは、すべてこの「相乗効果」
のための「基礎に過ぎない」ともいえます。
人と一緒に成功し、掛け算の効果を収めるには、
当然Win-Winの発想が必要ですし、相手を理解している
ことが必要です。
もっと前の習慣である「主体性の発揮」「目的をはっきりさせる」
「重要なから優先する」…などももちろん必要です。
つまり、ここまで書いてきた5つの習慣は、
「それ自体が目的」なのではなく、あくまで
「相乗効果を発揮する」という6つ目の習慣に向けた
「準備」のようなものなんですね。
■相乗効果の発揮は、楽しいことばかりではない
当然ですが、ただ気持ちいいことをしているだけで、
相乗効果を発揮できるレベルにはなりません。
「本当にこの道で正しいのか」という不安や、
「人と一緒に動くのって面倒くさいな」というストレス。
これらのものを乗り越えて初めて、
相乗効果を発揮して成功することができます。
ある意味、こういうことは7つの習慣を読まなくても、
誰もが頭ではわかっていることなのです。
実際、多くの人からリスペクトされている「成功者」の方でも
「7つの習慣を読んだことがない」という方もいます。
ただ、こういう基本的なことが「やっぱり大事なんだ」という
確信をより強めるためにも、読む意味は大きいでしょう。