東日本大震災から3年が過ぎて、
誰もが思うことがあるかと思います。
私も思うことが色々あるので、
それをつれづれなるままに書きたいと思います。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く
■どうしても自分のことと思えない人もいたと思います
あの震災が日本人にとって、
ものすごく大きな出来事であったというのは
間違いありません。
私にとってもそうでしたし、
実際に被災した方々や、
知り合いに被災者がいた方の場合はなおさらでしょう。
ただ、全員が全員そう思うというのは無理だと思います。
(これは別に、関係あると思った私はやさしいとか、
そんな意味ではもちろんなくて)。
たとえば被災した方々が困っている間にも、
借金取りに追われて夜逃げをしている人が、
世の中のどこかにいたわけです。
言うまでもなく、その人たちにとっては震災は
「他人事」だったでしょう。
そして、夜逃げほどひどい出来事でないにしても、
人生の一大事と言えるくらいのプレゼンを
目前に控えている社員さんなどもいたはずです。
その準備が遅れていたりしたら
「それどころではない」という気持ちが、
正直あったのではないかと思います。
別にそれが正しいとか、
「誰だって生活があるから、
被災地のことばかり考えているわけにはいかない」
と言っているわけではありません。
ただ、「そういうケースもたくさんあっただろうな」と
私は思うだけです。
■実際、テレビ局でも問題が起きた
震災直後、テレビ局でいろいろ問題が起きたのは
ご存知の通りです。
たとえばあるテレビ局では
、震災特別番組ばかりなのに「うんざりした」スタッフの方々が
「またかよ。いい加減にしてくれ」と言っている音声が
流れてしまいました。
(何かの原因でマイクを切り忘れていて、
それがどこかで流れてしまったとか
そういう事件だったと思います)
他にも「セシウムさん」という、
イタズラテロップが流れた事件もご存知の通りです。
このように、震災が他人事というどころか、
積極的に意地の悪い見方をしようとしていた
人々もいたわけです。
それを考えると、
「完全に自分のことと思えない」という人が一定数いたことも、
仕方のないことではないかと思います。
少なくとも「セシウムさん」などとネタにするより、
ずっとマシだったというのは確かでしょう。
「下には下がいる」というような考え方に
なってしまうのかも知れませんが。
震災に関する話はデリケートで、
なかなかすっぱり言い切るのが難しい部分が多いのですが、
とにかく私はそんなことを思いました。