■ネット通販は、まず価格から決める

この意味がすぐにわかる人は、経営の知識が豊富な人です。

価格から決める

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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価格から決めるというのはどういうことかというと、
「3万円で教材を販売する。さあ、何の教材にするか考えよう」
というものです。

「は?」と思う人もいるかも知れません。
逆だろ、と。先に教材が完成してから、
「で、これをいくらで売ろうか」と考えるのが、
世間では常識とされています。

しかし、これは経営の世界では完全な間違いです。
教材が完成したということはどういうことか。
それは「ここまですでにコストがかかっている」ということです。

例えばそのコストが100万だったとします。
ということは、赤字を消化するだけでも、
最低でも「1万円×100人」に売らないといけないわけですね。

でも、その教材がそれだけの価値があるかはわからないのです。
「価値があるかわからないけど、僕がこれを作るのに
 100万円かかったから、みんな1万円で買ってください」

というのと同じなんですね。

そんなの、誰も買うわけないですよね。
もちろん、それだけの価値があれば買います。
なので、商品から作っても、価値のあるものを生み出せる人
それだったらいいのです。

しかし、実際にはそれは難しいのです。
だからこそ、今日本の電機メーカーは苦戦しているんですね。

「8万円の価値がある」と思って作ったテレビが、
実際にはそれだけの価値を感じてもらえず、
韓国製などのテレビに押され、値下げを余儀なくされているわけです。

では、これに対して、「値段から決める」とどうなるでしょうか。
それをシミュレーションしてみましょう。