「木を見て森を見ず」の逆をやれ、ということです。
つまり「全体像を常に見る」ということですね。
誰もがわかっていることのはずですが、
なぜそれができないのかを、
『ブルー・オーシャン戦略』の内容を
要約しながら解説します。
■そもそも、自分の仕事の本質を考えていない
細かい数字の魅力は「わかりやすい」ということ。
ネットビジネスでいうなら、
「滞在時間を伸ばせばいい」とか、
「1人当たりのPVを伸ばせばいい」と考えると、
確かにゴールがわかりやすいですよね。
しかし、本当にわかりやすいページで、
「たった1ページで訪問者を満足させた」という場合、
訪問あたりのPVが1でも、別にいいわけです。
そういう人はまた再訪してくれるので、
1回目の訪問ではサイトの評価につながらなくても、
時間をおいてGoogleもその価値に気づいてくれます。
…というように、本質を考えたら、
個別の数字に必要以上にこだわることは
なくなるはずなのです。
なのにこだわってしまうのは、
「本質を知らない」
「知っているが、重要視していない」
というのが原因なんですね。
■ネットビジネス以外の業界でも、みんなそう
この業界の話からしましたが、
リアルビジネスでも似たり寄ったりのようです(笑)。
『ブルー・オーシャン戦略』の中では、
それがこのような表現で書かれています。
「プレゼンはまず、業界の現状を長々と説明し、
競合他社の動向を説明することから始まる」
「大量の表、グラフなどの資料が添付され、
結局何が言いたかったのか、誰も一言で説明できない」
…要約のため言葉は変えていますが、
このようなことが書かれています。
「細かい数字にとらわれる」
「自分の仕事の本質が何なのか言えない」ということは、
どの業界のビジネスマンでも同じようです。
■数字を忘れ、本質を見るためにはどうすればいいのか?
このためにはまず
「本質をついた人・会社が、いかに成功したか」
の実例を学ぶべきです。
人間は、書物から読んだ成功例でも、
身の回りの人ほどではないにせよ、
ある程度影響されます。
そうした成功例を見ているうちに、
「細かい数字にこだわることが、いかに損か」
「本質を突いてビジネスをすると、いかに得か」
ということが、だんだんと脳の中に「染み付いて」きます。
それが「骨の髄まで」行った時には、
あなたもブルー・オーシャン戦略を実行できている、
ということなのです。
この辺は、実際に結果を出していくことでも、
徐々に気づいてそうなっていきます。
これは私の経験からも保証できます。
なので、どうしても数字にこだわってしまう方は、
まずは結果を出す、そのうち本質に目覚める、
というスタイルでも全然いいと思います。