ブルー・オーシャンというと、
ネットビジネスの世界では
「まだライバルがいない場所を探す」
という意味だけで取られています。
これも間違いではないのですが、
この発想だと「ブルー・オーシャンはすでにある」
「それを人より先に見つける」
という風になってしまいます。
■ブルー・オーシャンは、自分で作り出すものである
実際には、ブルー・オーシャンは「まだない」のです。
「自分で生み出す」んですね。
たとえばPPCアフィリエイトで「誰でも稼げた」時代などは、
確かに「先に見つけるだけ」で良かったでしょう。
しかし、そういう「楽なブルー・オーシャン」は、
一瞬で消滅してしまうのです。
(PPCアフィリエイトで楽して稼いでいた方の
ほとんどは消えてしまいましたよね)
長く稼げる、大きく稼げるという、
「本物のブルー・オーシャン」を目指すなら、
それは「自分で生み出さなければならない」のです。
■企業の仕事は「顧客の創造」である
この言葉を聞いて、すぐにドラッカーだとわかる方は、
ネットビジネスの世界ではかなり勉強されていると言えます。
企業の仕事をいろんな人が定義していますが、
ドラッカーははっきりと「顧客の創造」と断言しました。
「今の市場の中でシェアを高める」のではなく、
「新しい顧客を自分で作れ」とドラッカーは言ったのです。
(そうすれば、結果的にシェアも上がるので)
誰かが顧客を創造して、市場を広げない限り、
どんな業界でも小さいパイを奪い合って、
不毛な価格競争をすることになってしまいます。
我々の業界でいうなら、
「まだこの業界に参入していない人」を
呼びこむ必要があるんですね。
■「蒟蒻畑」の成功例
このように「新たな顧客」を開拓した成功例は、
たとえばこんにゃくゼリーの「蒟蒻畑」です。
今でこそ当たり前となっているこんにゃくゼリーですが、
この商品が登場するまで、
誰も想像だにしなかったものでした。
それまでのこんにゃくといったら、
せいぜいおでんや味噌田楽に使うくらいの食材で、
若い女性が好んで食べるようなものではなく、
こんにゃく農家の方は、明らかに将来を悲観していました。
しかし、こんにゃくゼリーという新たな活路が見つかり、
「食べやすくて美味しい、しかも美容や健康にいい」
ということで、若い女性や子供にもウケるという、
典型的なブルー・オーシャンの創造に成功したのです。
…このように「今までお客でなかった人をお客にする」
というのは、大変ではありますが、
成功したら一人勝ちできます。
アフィリエイトなどの世界でも、
ぜひそれを目指したいものですね。