ブルー・オーシャンを見つけるために
考えるべきこととして、
『ブルー・オーシャン戦略』では
「4つのアクション」が紹介されています。
これはネットビジネスでも直接役立つものなので、
詳しく解説します。
■4つのアクションとは?
業界の「常識」から、
下の4つの要素をチェックすることです。箇条書きします。
1.取り除くべきもの
2.減らすべきもの
3.増やすべきもの
4.新たに加えるもの
…ということです。
「1.と2.」の違いは、1.は「なくさなくてはいけない」
もので、2.は「最低限必要だが、減らすべき」というものです。
(3.と4.も同じです)
ブルー・オーシャン戦略というと、
「人と違う、新しいことをする」というイメージが強いので、
4.に力を入れるイメージがあるでしょう。
確かにそれも正解ですが、
そのためには何かムダを削る必要がありますし、
そもそもムダを削って「激安」を実現するだけでも、
立派なブルー・オーシャン戦略になります。
なので、1.や2.もブルー・オーシャン戦略に
重要な要素なんですね。
(基本的に、上のどれかを達成しようとしたら、
自然と全部やることになるのです。
製造にかけられるコストは、無限ではないので)
■成功例「1000円カット」のQBハウス
この4つのアクションの成功例として、
「1000円カット」で有名なQBハウスが紹介されています。
利用したことがある方もいるでしょうが、
この会社はまず「ヒゲ剃り」「マッサージ」などの
「散髪以外のサービス」をすべて取り除きました。
「減らす」については、
インテリアからムダな装飾を削りました。
どの店舗もおしゃれにまとめられているので、
「インテリアをゼロにした」わけではないですが、
「減らして」いるわけです。
「増やした」のは「安さ」です。
増やすというと、何かを追加するイメージが
あるかも知れませんが「ひたすら削る」でもいいのです。
増やすべきものは「物」ではなく、
「顧客にとっての価値」なので、
いろいろ削減して安くなったら、それは「価値を増やした」
ということで「増やした」になるのです。
(そのレベルがさらに上がると「新たに加える」になります)
■顧客が本当に求めているものを知る
QBハウスが成功した理由は、
「顧客が本当に求めるものだけ」を提供したことです。
お客さんが床屋に来るのは「髪を切りたいから」であり、
顔剃りやマッサージ、シャンプーなどは、
二の次でよかったのです。
QBハウスでは、シャンプーすらせず、
空気の力で髪の毛を飛ばして、仕上げをしています。
このように
「お客さんが本当に求めるものだけ」を提供するのは、
ネットビジネスでもとても重要なことなので、
ぜひ参考にしてみてください。