ブルー・オーシャン戦略では、
「4つのアクション」で新しい発想を生み出します。
これまでの製品やサービスから、
「取り除く、減らす、増やす、追加する」
というアクションですね。
アクション・マトリクスは、
これを表にして「見える化」したもの。
つまり、中身自体は「4つのアクション」と同じですが、
表にして視覚化することで、
「自分(自社)がやろうとしているのは、
こういう新しいビジネスなのだ」
というイメージがはっきりと湧いてきます。
(マトリクスというのは、
X軸とY軸で4つのエリアを作り、
それぞれのエリアに当てはまるものを書き込む表です。
ネットビジネスの分析でもよく使われます)
■優れたアクション・マトリクスの3つの特徴
ブルー・オーシャン戦略が実践できている場合、
このマトリクスには3つの特徴が現れます。
1.メリハリ
2.高い独自性
3.訴求力のあるキャッチフレーズ
です。それぞれ説明します。
▼1.メリハリ
これは「力を入れるべき部分」と「入れない部分」が
はっきりしているということ。
マトリクスにした時、
4つの領域に書かれている内容が
「はっきりと違う」場合、メリハリがあると言えます。
逆にメリハリがない場合、マトリクスを人に見せても、
たとえば「取り除く」と「減らす」の内容の違いが、
わかってもらえなかったりします。
(実際、あまり違わないのです)
▼2.高い独自性
これは私の解釈では「メリハリ」の延長ですが、
メリハリのしっかりした製品・サービスなら、
自然と「独自のもの」になるわけです。
「メリハリが効いている=何かに特化している」
ということですから、その時点で独自性が高くなるのは
当然ですよね。
▼3.訴求力のあるキャッチフレーズ
これは「仕上げ」とも言うべきもので、
ここまでの1と2が出来ているなら、
自ずと「インパクトのあるキャッチフレーズ」も
生まれるわけです。
これは多少言葉のセンスの問題もありますが、
大部分は「製品やサービス自体」で決まっています。
たとえばアップルがiPodを世に出した時のフレーズは、
「1万曲をポケットに」でした。
これだけで、それまでのウォークマンとの違いや、
iPodの本質的なすごさが十分伝わりますよね。
「中身がすごければ、自ずとキャッチフレーズも浮かぶ」
「インパクトのあるフレーズになる」
ということです。
…これらの3つの特徴は、
マトリクスで自分の戦略を分析することで、
より研ぎ澄まされたものになっていきます。
皆さんのネットビジネスでも、
自分のサイトや商材などでこの3つの特徴をどう出すか、
ぜひ考えてみてください。