ドラッカーについては日本でさんざん語られすぎて
食傷ぎみな部分もあるかも知れませんが、
ここではドラッカーの思想の一部を取り上げて、
ネットビジネスについて語ってみます。



音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■権利ではなく責任を意識する

ドラッカーの思想の代表的なものに
「マネージャーは、権利ではなく責任を意識せよ」
というものがあります。

つまり「俺は社長だからあれもこれもやっていいはず」
ではなく「わたしは社長だから、あの責任もこの責任も
背負わなくてはいけない」という発想です。

もちろん、それによってネガティブになって
しまってはいけませんが、とにかく経営者というのは
そのように責任の重いものだということです。

「じゃあ、社長になったら損じゃん」と思われるかも
知れませんが、そのとおりです。ドラッカーにとって
社長というのは非常に責任の重いものであり、安易な
憧れでなるようなものではない、ということなのです。

会社は社会のためにあるものなのだから、社長に
なった以上、それを覚悟して社会に貢献して
いかなくてはならない、というのがドラッカーの
基本的な思想でした。


■キレイ事ではなく、それをするのが一番有利

ドラッカーが言った上のようなことは決して
キレイ事ではありません。結局のところ、
それができる企業が一番有利なのです。
それは当たり前ですね。

たとえばちょっと経営がうまくいった中小企業などで、
会社の経費で愛人を雇ったりする社長がいます。

そういう特権を使いたくなる気持ちはわからないでも
ありませんが、そのようなことをしている社長に
ついていきたい社員はいません。

そんな会社の商品を買いたいという消費者も
いないでしょう。

(もちろん消費者はそのことを知りませんが、
そういう会社の雰囲気はサービスや商品に
自然と現れてくるものです)

なので、結局のところ、ドラッカーのいうような
「キレイ事」を実践している会社が一番有利に
なるのです。


■ネットビジネスは楽するためのものではない

ネットビジネスやアフィリエイトというと、
とにかく「楽して稼ぐ」というイメージがあるかと
思います。

これは確かに間違ってはいないのですが、
長く活動しようと思ったら
「ネットビジネスは何のためにあるのか」
ということをよく考える必要があります。

それに則したビジネスをしている人は
社会に歓迎される人なので長く残りますし、
そうでない、自分の特権だけを考えている人は、
いつか排除されても仕方がないのです。

このことは肝に命じたいと思います。