マザー・テレサはボランティアの世界でも
尊敬されていますが、ビジネスをする人々の
間でも尊敬されています。
その理由を紹介しながら、ネットビジネスに
通じる部分を学んでいきたいと思います。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■ボランティアをしながらもビジネス感覚が
あったマザー・テレサのような人は世界に
たくさんいたのですが、彼女の活動が特に
大きくなったのには理由があります。
それは、マザー・テレサには経営の感覚が
あったということです。
たとえばローマ法王がマザー・テレサに
高級車をプレゼントした有名なエピソードがあります。
この時マザー・テレサは断ろうとしたのですが、
断るとローマ法王の立場もなくなってしまいます。
かと言って彼女が高級車に乗るはずなどありません。
そこでどうしたかというと、彼女はこの高級車を
景品にして宝くじを始めたのです。
インドの人々は、うまく行けば高級車が当たる、
外れたとしてもマザー・テレサたちの活動の
手助けになるということで、喜んでこの宝くじを
買いました。
現在の日本でも宝くじは何割かが社会事業に
使われたりとボランティアとの接点がありますが、
マザー・テレサもはるか昔からそれと同じことを
やっていたのですね
(日本のそれとどちらが先かはわかりませんし、
比べる必要もないですが。当時の情報網では
おそらくお互いに知る術もなかったでしょう)。
この宝くじの大当たりで、高級車を普通に
売却する以上の資金を、マザー・テレサは
獲得できたといいます。
このような経営の感覚があったからこそ、
マザー・テレサの活動はあれだけ世界に
広まったのです(もちろん、一番重要なのは
彼女やその周囲のシスターたちの人間性ですが)。
■冷静と情熱の間
ここからネットビジネスにも通じるキーワードを
探しだすと、それは「冷静と情熱の間」
ということです。
冷静すぎてサイボーグでもだめですし、
情熱だけで突っ走っても破綻してしまう。
その両者のバランスがとれているということが
大事なのです。
もっというと、バランスを取るという
小さい考え方ではなく「両方すごい」ということが
大事なのです。
バランスを取るということだけ考えると、
どちらかを上げた分、どちらかを抑えるなど
という考え方になってしまいます。
そうではなく「両方すごいレベルにする」
ということが、ビジネスでも大事なのです。
[…] ドラッカーについては日本でさんざん語られすぎて 食傷ぎみな部分もあるかも知れませんが、 ここではドラッカーの思想の一部を取り上げて、 ネットビジネスについて語ってみます。 ■権利ではなく責任を意識する ドラッカーの思想の代表的なものに 「マネージャーは、権利ではなく責任を意識せよ」 というものがあります。 つまり「俺は社長だからあれもこれもやっていいはず」 ではなく「わたしは社長だから、あの責任もこの責任も 背負わなくてはいけない」という発想です。 もちろん、それによってネガティブになって しまってはいけませんが、とにかく経営者というのは そのように責任の重いものだということです。 「じゃあ、社長になったら損じゃん」と思われるかも 知れませんが、そのとおりです。ドラッカーにとって 社長というのは非常に責任の重いものであり、安易な 憧れでなるようなものではない、ということなのです。 会社は社会のためにあるものなのだから、社長に なった以上、それを覚悟して社会に貢献して いかなくてはならない、というのがドラッカーの 基本的な思想でした。 ■キレイ事ではなく、それをするのが一番有利 ドラッカーが言った上のようなことは決して キレイ事ではありません。結局のところ、 それができる企業が一番有利なのです。 それは当たり前ですね。 たとえばちょっと経営がうまくいった中小企業などで、 会社の経費で愛人を雇ったりする社長がいます。 そういう特権を使いたくなる気持ちはわからないでも ありませんが、そのようなことをしている社長に ついていきたい社員はいません。 そんな会社の商品を買いたいという消費者も いないでしょう。 (もちろん消費者はそのことを知りませんが、 そういう会社の雰囲気はサービスや商品に 自然と現れてくるものです) なので、結局のところ、ドラッカーのいうような 「キレイ事」を実践している会社が一番有利に なるのです。 ■ネットビジネスは楽するためのものではない ネットビジネスやアフィリエイトというと、 とかく「楽して稼ぐ」というイメージがあるかと 思います。 これは確かに間違ってはいないのですが、 長く活動しようと思ったら 「ネットビジネスは何のためにあるのか」 ということをよく考える必要があります。 それに則したビジネスをしている人は 社会に歓迎される人なので長く残りますし、 そうでない、自分の特権だけを考えている人は、 いつか排除されても仕方がないのです。 このことは肝に命じたいと思います。 前の記事に戻る次の記事を見る […]