ネットビジネスをやっていると、すでにノマドの方も
いるでしょうし、ノマドに憧れてネットビジネスを
始めたという方もいるでしょう。

ここではそんなノマドブームについて語ります。

ノマド

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■ノマドは別に格好良くない

私自身も「パソコン一台で稼げる」を
実践している人間なので、間違いなくノマドの
一人ですが、別にノマドは格好良くありません。

むしろ、グーグル本社のように世界中の誰もが
働きたがるようなオフィスで働いていたり、あるいは
そんな綺麗で有名な場所でなくても、NASAを
動かすような貴重な部品を作っている、換えの
利かない町工場などで働いている方が、よほど
格好いいのではないかと思うことがよくあります。

(もちろん、私はノマドとしての働き方に
満足していますし、それになりたいという方には
喜んでノウハウをお伝えしていますが、
「ノマド以外の働き方も格好いいんじゃないか」
ということを言いたいだけです)

結局のところノマドだろうと普通のオフィスで
働いていようと「その人がどんな仕事をしているか」
「どんな気持ちで毎日を過ごしているか」が肝心なので
あって、働き方自体はどうでもいいものだと思うのです。


■そもそも、何でノマドが増えたのか?

ノマドが増えた一番の理由は「正規の就職を
できる人が減った」ということです。

私自身はビジネスを自分で起こすことを推奨している
ので、正規雇用がいいこととは別に思っていませんが、
ノマドが増えたのは、正規雇用が減ったということが
間違いなく大きな理由なのです。

たとえば今までだったら出版社や編集プロダクションで
正社員の編集者として雇ってもらえたレベルの方が、
正規で雇ってもらえず外部契約という形で編集の
仕事をする。

オフィスも与えてもらえないので、やむなくカフェや
自宅で仕事をしている。という現実が実は多いのです。

もちろん、編集者というのはあくまで一つの例で、
実際には好んでノマドになった編集者の方も
たくさんいるでしょうし、他の職業でも同じような
非正規化は進んでいるでしょう。

ただ、こういう一例を見ると、「ノマドの増加は
本当にいいことなのか?」ということも考えさせられます。

ノマド論についてはまた別の記事でも書きたいと
思いますが、無条件に「ノマド礼賛」という甘い
見方はやめた方がいいでしょう。何でも多角的な
視点で見るということは大事です。