ネットビジネスをやっている方々のブログや
メルマガを読んでいると「時給で働く仕事を
卒業しよう」ということが決まり文句のように
書かれていますし、私も結構発言しています。

今回はこの考え方について掘り下げてみます。

雇われ

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■そういう店員さんに接客されたらどう思うか

私もやっぱり、時給900円などのバイトは早く
卒業するべきだと思っています。

しかし、私が日頃使っているカフェやレストランの
店員さんは、皆そうした時給で働いているわけですね。

その人たちが皆、私と同じように「時給900円なんて
冗談じゃない」と思っているところを、たまに
想像してみるのです。

そうすると「やっぱり、ちょっと違うな」と
思います。たしかに、実際時給900円というのは
安いと思いますし、上を目指すというのは
いいことです。

でも、現実には今その人にはその仕事しかないから、
その人はその仕事をしているわけですよね。

奴隷労働ではないのですから、自分の意志で
その仕事についたはずなのです。


■雇われだろうと、自分の仕事には全力を尽くさなければならない

だから、私は最近「時給の仕事を早く卒業する」と
いうことよりも「目の前の仕事に全力を尽くす」と
いうことが最重要だと考えるようになっています。

時給の仕事、雇われの仕事を卒業するというのは、
ビジネスをする人にとってできるだけ早く踏むべき
ステップです。しかし、現時点でそれができないなら、
今の仕事に全力を尽くすしかないのです。

極端な話、今の私だって十分雇われの身です。
自分でASPを立ち上げたわけではなく、人のやっている
ASPからお金をもらっているのですから。

「給与所得」という名目ではないだけで、「人から
お金をもらっている」という点では、サラリーマンと
まったく同じなのです。

世の中の起業家もすべて同じです。お金をくれる相手が
社長になったか大衆になったかというだけで、結局の
ところ「人に要求された仕事をして、その対価をもらう」と
いう点ではまったく同じなのです。

唯一違うのは資産運用をしている投資家だけでしょう。

なので、結局のところ、私もそこら辺のバイトの方々も
根っこの立場は同じであり、どちらもやるべきことは
「目の前の仕事に全力を尽くす」ということだけだと
思うのです。