住宅ローンで家を建てる人はお金持ちにはなれない、
というのはお金持ちの間ではもはや常識となっています。

その理由を説明します。

住宅ローン

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■そもそも、地震大国の日本で家を建てるのがハイリスク

まず、日本は世界を代表する地震大国です。
東日本大震災の影響もあって、日本と聞いたら地震を
連想する外国人も増えたくらいです。

どのような防震設計をしても大震災が来たらどうしようも
ないことがほとんどですから、よほど頑丈な土地によほど
頑丈な家を建てるお金(規模にもよりますが、億は
余裕でいるでしょう)がない限り、安心できる家は
建てられないわけです。

つまり家を建てるというだけですでにハイリスクなのに、
そこにお金のリスクも加わるわけです。30年のローンを
返していくにしても、途中で自分が病気などによって
働けなくなる、あるいはリストラされるなどのリスクですね。

「ハイリスクなものにさらにリスクを追加して手に
入れにいく」という、お金持ちからしたら「訳のわからない」
行動なのです」


■日本の不動産の価値は確実に下落する

不動産の価値というのは、基本的に「人口」で決まります。
ということは、これから確実に減少する日本では、不動産の
価値も減少するわけです。一部例外的な土地もありますが、
日本全体では間違いなく下がる一方なわけです。

土地の値段が下がることに加えて、住宅の価値も十年もしたら
ほぼ0になります。つまり、十年もしたらほとんど価値の
なくなるようなものに対して、毎月かなりの金額の利子をつけて、
何十年も返済を続けるわけです。これがお金持ちになるために
どれほど不利なことか、少し計算してみればわかるでしょう。

マイホームというのは昭和の右肩上がりの経済の中で
根付いた常識で、現代ではもはや幻想です。

どうしてもマイホームが欲しいというのであれば、ある程度
お金持ちになってから現金一括で建てる(あるいは買う)
ようにしましょう。