アメリカでは富裕層に対する増税が提案されると、
反対する人たちがいます。富裕層ではありません。

貧困層です。
貧困層がなんで富裕層への増税に反対するのでしょうか。

富裕層

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■いつか自分がお金持ちになった時困るから

アメリカ人は本当にポジティブです。今は貧乏でも
いつかお金持ちになれると信じている人がたくさんいます。

もちろん、ある程度の年齢までいくとこの人たちも
諦めるでしょうが、それでも日本人みたいに最初から
お金持ちになろうという発想すらないとか、中学や高校で
すでに諦めてしまうというようなことはありません。

諦める度合いが日本とは全然違うのです。

なので、かなり大多数の貧困層の人々が、富裕層への
増税に反対するのです。日本人から見たら少し滑稽な
くらい(いい意味で)ですが、本当に真面目に自分も
お金持ちになるつもりで、将来の計画を立てているのです。

そして、実際にお金持ちになるわけですね。このあたり、
日本人も彼らのマインドを見習う必要があります。


■逆に富裕層は増税に賛成する

逆に富裕層はどうかというと、全員ではないですが、
一定数の有力者が増税に賛成しています。

世界のお金持ちの代表といえばウォーレン・バフェットと
ビル・ゲイツですが、この2人は昔から一貫して富裕層への
増税をもっとすべきだと主張しているんですね。

自分達はもう十分稼いだから、というのももちろん
あるでしょうが、彼らはやはり社会全体のことを
考えているのです。

「お金持ちだから余裕があるだけだろ」と言われるかも
知れませんが、それは「ニワトリが先か卵が先か」の理論と
同じで、そういう公共的な心を持っていたから、あれだけ
大きな成功を収めたとも言えるのです。


■世界のトップのお金持ちは、世界を変えようとした人たち

Facebookのザッカーバーグもそうなのですが、
こういう世界レベルのお金持ちというのは、何者でも
なかった学生時代から、「世界を変える」と口癖のように
言っていました。

ジョブズもそうですし、孫正義さんもそうです。
これらの人たちは、世界を変えようとしていたからこそ、
世界レベルのお金持ちになれたのです。

資産家を目指していた部分もゼロではないでしょうが、
それ以上に世界を変えたかったんですね。

スケールが大きすぎて、正直私も参考にならない部分が
ありますが(笑)、アメリカ人の貧困層にしても
ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットなどの人物にしても
彼らのマインドは一部でも見習いたいものです。